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http://mylibrary.maeda1.jp/0612WorldRank10.pdf
(世界ランクシリーズ その10 2024年版)
(世界177か国中で日本は70位、北朝鮮最下位、中国172位!)
2.2024年の世界ランク及び前年との比較
(表http://rank.maeda1.jp/10-T01.pdf参照)
2024年の報道の自由度世界1位はノルウェーで、そのスコアは91.89である。これに続く世界5位までにはデンマーク、スウェーデン、オランダ及びフィンランドが入っており全て北欧諸国である。ノルウェーは2017年以来8年連続世界1位である。
主要な国々の世界ランクを見ると、米国はスコア66.59で世界55位、日本はスコア62.12で世界70位である。スコアと順位を昨年と比較すると、米国はスコアが4.63悪化し順位は10ランク下がっている。日本もスコアは1.83、順位は2ランク下がっている。
日本以外のG7の国々はドイツ(10位)、カナダ(14位)、フランス(21位)、英国(23位)、イタリア(46位)、米国(55位)といずれも日本より報道の自由度が高いとされている。またBRICs諸国は南アフリカ(38位)が際立って高く、インド、ロシア及び中国は159位、162位及び172位と非常に低い順位にとどまっている。中国は最下位(177位)の北朝鮮に近い最低レベルに評価されている。
中東諸国を見ると、トップはカタールで同国の世界順位は84位と世界のほぼ中位である。しかし同国以外の中東各国はいずれも100位以下であり、イスラエルが101位である。昨年の順位はイスラエルが97位、カタールは105位であり、今年は逆転している。後にも触れる通り近年カタールに対する評価は急速にアップしており、反面、イスラエルのランクは年々下がっている。
カタールはアラビア語圏ではもっとも人気の高いアル・ジャジーラ放送の拠点であり、欧米諸国からは国際報道姿勢を高く評価されている。特に近年はアフガニスタンのタリバン政権或いはパレスチナガザ地区を実効支配しているハマスに事務所開設を認めるなど、かなり大胆な開放政策を取っていることが評価されているようである。
その他主要な中東諸国とそのランクは、トルコ(158位)、UAE(160位)、サウジアラビア(166位)、エジプト(170位)などであるが、いずれも自由度の評価は最低クラス(評価度:Very serious situation)である。またカタール以外はいずれも前年のスコアを下回っており、たとえばUAEは昨年の42.99から今年は30.62と大幅に下落しており、エジプト(33.37→25.10)、サウジアラビア(32.43→27.14)、イスラエル(57.57→53.23)、イラン(24.81→21.30)と軒並み下落している。
(続く)
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