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2018.8.10
前田 高行
2.2017年第2四半期以降の四半期別業績の推移(続き)
(6)原油・天然ガス生産量の推移
(6-1)原油生産量(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-68.pdf 参照)
過去1年間の四半期ごとの原油生産量の推移を見るとExxonMobilが他社を引き離して5期連続でトップを守っている。ExxonMobilの生産量は5社の中でただ1社200万B/D台を維持している。但し、同社の生産量は年間を通じて漸減傾向にある。ExxonMobilに次ぐ二番手グループはShellとChevronで、その生産量は170万B/D台であり、最近は両社の間に殆ど差が無い。1年前に5社の中で最も生産量が少なかったTotalは、昨年第3四半期にBPを追い抜くと、第4四半期以降大幅に生産量を増加させており、今期は158万B/DとShell及びChevronとの差を大幅に縮めている。一方BPは昨年第4四半期以降生産量の減少が続いており、今期は122万B/Dにとどまり、Totalと40万B/D近い差がある。
(6-2)天然ガス生産量(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-69.pdf 参照)
天然ガスの生産量は2017年第1四半期にはExxonMobilとShellの上位グループとBP、Total、Chevronの下位グループの2極に明確に分かれており、上位2社が日量約100億立方フィートに対し下位3社の生産量は60億立方フィート台にとどまっていた。しかしその後ExxonMobilは長期低落傾向がとどまらずトップのShellとの格差が広がりつつある。またShellは今年第1四半期まで4機連続で生産量が増加したものの、第2四半期は急落、1年前の水準に戻っている。
一方下位グループのうちBP及びChevronは年間を通じて増加しており、Totalの生産量は横ばい状態である。この結果今期(2018年第2四半期)はShellの生産量が99億立方フィートでトップとなり、続いてExxonMobilが86億立方フィート、BP72億立方フィートで、Chevron及びTotalが60億立方フィート台で生産量4位、5位となっている。
(6-3)原油・天然ガス合計生産量(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-65.pdf 参照)
天然ガスを石油に換算した原油・天然ガスの合計生産量の推移を見るとトップのExxonMobilは下降気味である。そしてShellは前期(2018年第1四半期)まで増産が続きトップのExxonMobilを追い抜く勢いであったが、今期はExxonMobil以上に生産量が減少している。一方、Chevron、Total、BPの下位グループのうちBPは年間を通じて横ばい状態であったが、Chevron及びTotalは漸増している。
この結果昨年第2四半期の5社の原油・ガス合計生産量はExxonMobil392万B/D、Shell350万B/D、Chevron278万B/D、Total250万B/D及びBP243万/Dであったが、1年後の今年第2四半期にはそれぞれ365万B/D、344万B/D、283万B/D、272万B/D、247万B/Dとなっており、トップExxonMobilと最下位BPの生産量の差は1年前の150万B/Dから今期は120万B/Dまで縮まっている。
以上
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