石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

今週の各社プレスリリースから(11/28-12/4)

2010-12-04 | 今週のエネルギー関連新聞発表
11/29 国際石油開発帝石    エクアドル共和国 ブロック18鉱区の石油契約を巡るエクアドル政府との協議について http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2010/20101129-b.pdf
11/30 出光興産    ロシア・モスクワに潤滑油販売会社を設立 http://www.idemitsu.co.jp/company/information/news/2010/101130.html
11/30 Shell    Gazprom and Shell agree to pursue broader cooperation http://www.shell.com/home/content/media/news_and_media_releases/2010/gazprom_shell_cooperation_30112010.html
12/1 国際石油開発帝石    イクシスプロジェクト 陸上天然ガス液化(LNG)プラントの入札作業開始について(お知らせ) http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2010/20101201.pdf
12/1 ConocoPhillips    ConocoPhillips announces first LNG shipment from Qatargas 3 project http://www.conocophillips.com/EN/newsroom/news_releases/2010news/Pages/12-01-2010.aspx
12/3 出光興産    ノルウェー領北海 ベガ・サウスガス田の生産開始について http://www.idemitsu.co.jp/company/information/news/2010/101203.html
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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月3日)

2010-12-03 | 今日のニュース

・原油価格87ドルに上昇。

・ガス輸出国フォーラム閣僚会議終る。価格低迷に危機感。 *

*マイライブラリー「ガスOPECは生まれるのか?」参照

 

 

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荒葉一也SF小説「イスラエル、イランを空爆す」(28)

2010-12-02 | 中東諸国の動向

砂漠と海と空に消えた「ダビデの星」(3)

バーチャル管制:砂漠に消えた二番機(下)
殆ど地上すれすれになった時わずかに視界が開けた。しかし「マフィア」の目の前に立ちはだかったのは大きくうねる砂丘の壁であった。
<進入高度が低すぎたのか?>
彼は反射的に操縦桿を引き機首を立て直そうとし、車輪が滑走路に触れると同時に再び離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を試みた。これまで訓練で何度となく経験してきたことである。

しかし堅いコンクリートで固められた滑走路と砂漠の柔らかい砂とでは全く違う。「マフィア」の意識があったのはそこまでであった。戦闘機は砂丘をこすると砂にめり込み、主翼と胴体そして尾翼は一瞬にしてバラバラに飛び散った。胴体部分はパイロットを収容したまま砂漠の中に転がった。

砂嵐は相変わらず激しく吹き荒れ、砂が風防ガラスを叩きつけると周りに少しずつ積り始めた。胴体に描かれた「ダビデの星」が次第に砂に埋もれ、コックピットの中のパイロットもいつしか砂の中に消えて行った。

数時間後、砂嵐が止んだ時、砂漠は何事もなかったかのような表情を取り戻した。ジェット機の墜落したあたりは渺渺とした砂丘が連なり、もはやだれも墜落場所を特定することができない。これが何万年も前から繰り返されてきたルブ・アルハリの自然というものだ。砂丘の下には砂漠に迷い込んだまま生きて帰ることのなかったラクダや羊、さらにはベドウィンの骨があちらこちらに埋まっているはずだ。イスラエル機とそのパイロットも誰にも発見されることなく砂漠の中に眠り続けるのであろうか。「ルブ・アルハリ」は大昔から「空白の四分の一」なのだ。

ウデイド空軍基地の薄暗い作戦室のレーダー画面から一つの点が消えた。ベテラン管制官の最初の仕事は終わった。彼は次に備え無線を新しい周波数に切り替え、もう一度レーダーを見つめ直した。そして数分以内に現れると聞かされていた新しい点が画面の隅から現れるのを待った。しかしそれはいつまで経っても現れなかった。

その時、上官が部屋に飛び込んでくるなり大声で「作戦は中止だ」と叫んだ。回転椅子を回して振り返った管制官に上官の引きつった顔が覆いかぶさるように飛び込んできた。理由を聞いても上官は黙ったままである。管制官は訳も解らず無線のスイッチを切り、立ち上がると室外へ向かった。

部屋の扉を開けながら彼は独り言をつぶやいていた。

「ありもしない滑走路の管制塔で戦闘機の着陸を誘導するなんて仕事は初めてだ。バーチャルな管制は見習い士官の時にシミュレーターを使って訓練させられて以来だな。」
「やはり仕事は滑走路の横の高い管制塔でやるのが一番だ。あそこで周りの広い景色をながめながら戦闘機の離着陸をコントロールしていると、小さいながらも世界を支配しているような気分になれるからな------」

 何となく物足りず納得できない気分を抱きながら廊下に出た彼の耳に若い兵士の会話が飛び込んできた。

「さっき西の空でとてつもない閃光が走ったぜ。あれは何なんだ。」
「俺も見たさ。まるで太陽がもう一つ生まれたみたいだったな。」

管制官は廊下の窓から空を眺めたが、そこにはいつも通り雲一つない抜けるような青空とギラギラと光り輝く太陽が一つあるだけだった。」

 (続く)

(この物語は現実をデフォルメしたフィクションです。)

荒葉一也:areha_kazuya@jcom.home.ne.jp

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月2日)

2010-12-02 | 今日のニュース

・今後25年間に天然ガス関連投資7.1兆ドルが必要:第2回IEF-IGU閣僚級ガス会議

・米エネルギー省:シェールガス開発等で全米のガス埋蔵量は11%増加、ルイジアナ州は77%増。

 

*参考レポート:

BP統計シリーズ2010年版(天然ガス篇)」

「シェールガス、カタールを走らす

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月1日)

2010-12-01 | 今日のニュース

・ドル高で原油価格85ドルすれすれまで下落。

・カタール・エネルギー相:ガス価格は石油リンク制を。需給逆転で低価格に悩まされる産ガス国   *

・カタールLNGのヨーロッパ市場参入でロシアGazpromと競合

 

*拙稿「シェールガス、カタールを走らす」参照

 

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