続き
安楽寺への山門を潜りますと山道右側に蓮田を見ます
丁度、蔓延った草取り作業をしていた方がおりましたので開花時期を尋ねますと
7月末からお盆に掛けてだとの事でした
先日の蓮と言い、いよいよ今年は蓮には縁が薄い様です
本堂は森閑とした参道から内門を潜った奥に控えておりました
建立年代は鎌倉期
鎌倉北条氏の外護によって栄え多くの学僧を育てたこの寺も北条氏滅亡後は
寺運も傾いて正確な記録も残されていないそうですが
日本最古の禅寺の面影は其処此処に伺えました
彫刻も見事ですね
綺麗に刈り込まれた庭でした、やはり剪定は気になるものです
奥の三角錐の高木はカヤの木だそうですが今は重機を使えば剪定も容易でしょうが
機械も無い時代はどうされていたのでしょうか
いや待てよ!今だって此処に重機を持ち込むなんて出来ませんよね
では、どうやって? 長い梯子しかないと言う事でしょうか
「そんな所で何してるんだ?」
「はーい、桔梗の花を写してました~」
300円の拝観料を支払い、いよいよ八角堂へと向かいます
ジメッとした空気が澱む参道に地蔵様のお出迎えを受け
急勾配の道を上へ上へと目指しますと
漸く姿を現した国宝・三重塔
この三重塔は日本唯一の八角造り
でも~、四重塔に見えますよねぇ
これは中国宋時代の禅宗様と言う建築様式で一番下の屋根は
裳階(もこし)と呼ばれ庇に当たるのだそうです
霧除けの役目もしている様ですね
拝観後、本堂前に置かれたベンチで休んでおりますと中学生らしき数名のグループが
「300円だってよ」
「下から見えないのぉ?」
結局、八角堂は諦めて本道を覗くと、そのまま帰って行きました
“そうだね、もう少し歳を重ねて参拝した方が良いかもしれないね!”
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