続き
黒門を潜って先ず目を見張るのが参道にある二本の欅の巨木です
根元には樹齢約700年と言う表示が有りました
目通り6・8m 樹高20m有るそうです
長い年月、樹勢の衰える事も無く尚一層、逞しく枝を交錯させ上へ上へと
延びる事を止めないこの木のパワーを見せられた気がしました
長い参道を歩き寺門を潜った左に本堂が有ります
空海が800年代に開き鎌倉時代に長秀上人が発展させたと言う、この寺は
塩田北条氏の祈祷所でも有りました
御本尊は知恵を授けてくれる有り難い金剛界第一如来です
重文である三重塔は本堂と向かい合う位置に在りました
「未完成の完成塔」と呼ばれるその所以は
2層・3層に窓・扉・縁・勾棟が無いにも関わらず安定と調和を保ち
不自然さを感じさせない所から、そう呼ばれる様になったなった様です
では何故、完成されなかったのか・・・きっと霧に包まれた部分も有ったのでしょうね
何れにしても時は室町、今となっては探る事等できません
そうした室町の世に想いを馳せていた時、いきなり ゴオ~~ン
びっくりした~ 昼を知らせる鐘の音でした
さぁてさて、此処にはもう一つの楽しみが有ります
本来は事前予約が必要ですが運の良い事に「どうぞ庫裏の方へ!」
やった!食べられます
案内されたは塩田平の田園を吹き渡る風が気持ち良く届く静かなお席でした
隅に置かれた調度品も年代を感じさせる物ばかり
これが前山寺に代々伝わるくるみおはぎです
香り高い鬼ぐるみで作ったタレの上に、おはぎが二つ
向付の梅のしそ巻と香の物が又よく合っているんです
とっ・・ても幸せな気分になれた一時でした
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