ヤツデは魔除けとして私が子供だった頃は何処の家でも玄関脇や厠の脇に植えられていましたね。それを意識した訳では有りませんが私の家の玄関脇にも有ります。30年物です。
葉は厚手で冬でも落葉せずその形状が天狗の持つ葉ウチワに似ているという事からヤツデの葉の事を「天狗の葉ウチワ」とも呼ばれていますね。 その葉ウチワが魔物を追い払ってくれると信じ玄関先に植えられる様になったのだそうです。実はこのヤツデには毒が有ります。その毒がウジ退治の殺虫剤の役目をしてくれると言う事で厠の脇に植えられていたのですね。
でも、その毒も使い方で漢方の生薬として利用されているそうです。身近なお宝と言えるでしょうか。
近づいてみますと実に美しいですねぇ。 色々調べている中で私は花の不思議を知りました。 「花は雄雌同株で初めは雄花、後に雌花に変わる・・・開花したばかりの花は雄しべと花びらが有るが、それが落ちてしまうと柱頭が伸びて来て雌へと変わる」と言うのです。 植物も深く探ると中々興味深いものですね。