たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

(続ー3) 天丸山&大山

2020年12月20日 | 心に残る思い出の山

続き

しかし、この先にもう一つ難題が待ち受けていた

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岩を巻かなくてはその先どうなっているのか解らないのだ。足元も頼り無さそうである。「ちょっと様子を見て来る、ついてくるなよ」と言って岩を巻き始めた。足を踏み外しでもしたら一巻の終わりだ。 「たかには厳しいかな!」そんな声が聞こえて来る。 

天丸山頂からズルズルと結構な距離歩いてしまったが、いさぎよく断念、山頂へ引き返す事にした。

登りよりも下りの方が難易度が高くなる岩場を降りて再び背丈以上の笹薮との格闘。早く抜け出したい一心から笹を束に掴んで体を引き上げたりと急坂を野生さながらに登りあげる。思いのほか時間が掛かった。ダニの温床となる夏は絶対、歩きたくない場所だ。漸く笹丈が膝位になった時、直ぐ近くでキツツキのドラミングが聞こえた。雄さんは見たらしいが残念ながら私は見られなかった。

稜線から火災で、はげ山と化した天丸山を振り返る

途中、下から聞こえていた声の主に出会った。セッターを2匹つれていた。「大山を登ろうとしたが足元が切れ落ちていて、とても上まで行く気になれず途中で引き返してきた」と言うご主人は決して感じは悪くは無かったが10m下の木に隠れる様に佇んでいる奥さんは、こちらを見る風も無くただ私達が去るのを待っていた。聞きもしないのに「猟をしていた訳では無い」と言ったり何か変???

 

後はノンストップで沢に降り立ち三段の滝を観ながら休憩をとった。谷間で冷え込むが今までの緊張が和らいだ。

右→天丸山  左→大山

無事天丸橋に下り着くと途中出会ったご夫婦の軽自動車が停まっていた。あの人達は天丸山を巻いて奥名郷に下るといっていたが大山が無理と言っていた二人に天丸山の、あの急ザレが熟せるかどうか。今頃何処を歩いているか分からないが車に戻る頃には夕暮れが迫る頃ではないだろうか。

初冬の夕暮れは早い。3時半と言うのに振り向くと天丸山は仄かなシルエットを見せ、もう彼方に遠ざかっていた。

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今朝、目を付けて置いた「すりばち荘」へ行き入浴(500円)。 木の香が芳しい脱衣所で男湯に入る雄さんに「なかなかいいじゃない」と声を掛けながら湯船へ。ところが熱くてとてもじゃないが入れない。水道水を注ぎ足すも勢いよく流れ出るお湯に追いつかない。その内、体の方が冷えてどうにもならなくなった。

「こっちは何とか入れるようになった。入りに来る人は居ないだろうから、こっちへ来ればいい」と言うので人が居ないのを確かめ裸のまま服を丸めて男湯へ。 気持ち良く入っているとまさかまさか 脱衣所に男性の声。訳を話して待って戴く事にした。 (今だから書けた浴場での事。若かったら恥ずかしくて書けませんね)

アトピー性皮膚炎、婦人病、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、挫き、関節のこわばり、冷え症、高血圧等々・・・未だまだたくさんの効能に驚きの薬師の湯でした。

コメント (18)
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