あーあ、今日で正月休みも終わりです。
三が日、お天気は上々で良かった良かった。
で、今日は静岡近代美術館に行ってきました。
先月あたりか、駅でポスターを見かけて
「へ?なにそれ?静岡市美術館あるのにまた造ったの?知事に文句言われんか?」
(↑川勝静岡県知事は、静岡市に何かといちゃもんをつけてくるのだ^_^;)
と、思いましたら、なんとこの美術館は公立ではなく私立の美術館だったのだっ!!
しかも、館長さんは静岡人なら絶対知ってる老舗の服屋の社長さんだったのだ!!!
大村洋品店、というリーズナブル路線の服屋なんだけど、静岡には珍しく陳列方法が天井までずらーっと服が所狭しと並んでる状態でして。
で、上の天井に近いあたりにある服は見たくても手が届かない・・・
で、どうするか?と言いますと、店員さんに頼むと店員さんは竿みたいなのの先にフックがついたのを持ってきて、それを伸ばしてハンガーにひっかけて服を降ろしてくる、という。
通称「大村棒」と呼ばれているのでありました。
で、そこの社長にこーいう趣味があったとはっ!!
趣味で美術品の収集もしていて、結構な点数になったし収蔵場所も無くなってきたので、じゃいっその事美術館にしちゃってみんなに見てもらおう!という流れになったようです。
しかし、収蔵作品が、シャガール、ルノワール、ローランサン、岸田劉生、黒田清輝とか、名前はなんか聞いた事あるよ、ナマ絵は見たことないけどさ、っていうオンパレードなのです。
どんだけ儲かってんねん、大村洋品店っ!!!と、いう気もしないでもないがね。
しかし、元々博物館にしても美術館にしてもその歴史をたどれば、元は王族とかお金持ちの貴族とか商人とかの個人の収集したコレクションを一般に向けて公開したのがそもそもの始まりだし、これが美術館のルーツの姿なのかもしれません。
で、公立の美術館と大きく違うのは、公開されている作品は全て基本「個人の趣味」で集められた作品である、っていうところかな?
普通の美術館だと何かテーマがあって、例えば画家の●●の作品を集めた展示とか、時代を区切って集めてみたりとか、画材っていうか画法の違いでとか、あるいは国とかその地方とか、っていうような感じで何らかのテーマにそって作品を集めて(借りたりして)展示している、っていう感じだけど、ここのは基本「館長の趣味」
なので、海外国内問わずいろんな画家のいろんな作品があって、まぁあえてその傾向と対策で括るならば、時代的に「近代の作品である」ってところかな?
なんとなく昭和な年代っていう印象もあるが。
日本で考えると、江戸から明治になり西洋の画法も入ってきて、「芸術」「美術」として絵画が独り立ち(?)するあたりの作品というかね~。
全体的に油彩が多めかな?
風景が、静物画、人物など描くテーマ的には結構いろいろありました。
わりと精密に写真のような絵というよりも、その人独自に崩した感じの絵が多かったかな?
全部の作品を展示しているわけではなくて、まだそれでもコレクションの一部という事だそうで。
大きさ的には中くらいのサイズ(?)が多いような感じでしたね~
で、ふと思ったのは、絵の上にガラス置いて額縁はめて展示してるんだけど、なんかそうすると「遠い」印象を受けたなぁ。
あくまで個人的な印象なんだけど、わりとすぐ近くまで迫って見れるんだけど、ガラス越しに見るとなんか「遠い」印象になるんだよなぁ。
ナマ絵には違いないので、油絵の具のタッチまで見えるは見えるんだけど、なんかガラス板越しだと遠く見えるような気がするなぁ・・・
まぁ、管理上の問題とかいろいろあるからそれはそれで仕方ないのかもしれないけど。
ガラスにみている自分、観客の影がどうしても映り込むのが多少気になるっていうかねぇ。
まぁ、慣れればいいのだろうけどね。
で、廊下とか通路に胡蝶蘭がわんさかありました~。
やはりこういうところには蘭が似合うのかな?
土足禁でスリッパに履き替えて入るとか、なんかお金持ちのお屋敷にお邪魔して見せていただいた感もあったりしてなかなか無い体験でございましたな。