УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

いつだって猫展

2018-05-06 17:04:27 | 日記






静岡市美術館で開催中の「いつだって猫展」に行ってきました。

そこそこ人は入ってましたが、人の頭越しじゃないと見えないほど見るのに困る事もなく、「こんなにガラガラで大丈夫?」と心配するほどでもなく^_^;
ほどよい感じかな~?
こういう展示にありがちな、可愛さあまり語りたくなってついつい声が大きくなる人もいなかったしなぁ、そういや一人で見に来てる人が多かったような?
他のいつもと比較して。まぁ、気のせいかもしれんが。

で、猫展ですが、そこは美術館なのでやはりメインは猫の浮世絵です。
となると、そのさらにメインは歌川国芳っていうのはお約束。
半分は国芳のじゃないかな~?っていうくらいです。
過去に猫関係の美術館展示っていうとお約束で国芳になるんですが(笑)そのせいか、ほとんどは既視感のある浮世絵でございますが、まぁ何回見てもいいもんはいいのでよろし(爆)
しかし、出展作品ほとんどが「個人蔵」なんだよね~。
浮世絵ならでは?って事かなぁ?




こういったリアル(?)ネコ絵もあるが

擬人化というか、こーいうのも多かったかなぁ。

役者を猫化したりとか。あと、美人と猫を合わせたとか。
猫単体は案外無い、んだけどこれはやはり「スポンサーあっての浮世絵」っていう事なんだろうと思うよ。
いくら国芳が猫好きでも、やはり世間のニーズを鑑みて、その中でいかにして猫を組み入れていくか、という作戦でもあるのかと思います。
しかし、なんか今の日本で動物テーマにこういう美術展やると絶対「猫」なんだよね~。
犬が出てくる浮世絵だってそこそこあるのに、猫テーマに取り上げる事が多い・・・
やはり、猫の方が集客率がいいから??
というか、犬の浮世絵だと今の犬と結構違ういわゆる日本犬タイプしか出てこないから、洋犬系の人にはイマイチなんだろうし、扱いもあくまで「街のわき役」的感じで野良犬みたいな感じ、今の日本だと「カラス」的扱いのものが多いからかな?という気がしますね~
猫の方が柄が豊富だし、ポーズが絵的にいろいろあって面白いし、っていうのもあるかもねぇ。

で、今回の展示ですが、国芳以外でも

これは猫VS鼠の一部、なんだが、なんかトムジェリ風で面白い、っていうかトムジェリ的で鼠ひいきなんだけどね^_^;
殺鼠剤の産地(?)が石見銀山だとは知らんかったなぁ~


絵だけではなくて猫が関連した江戸時代の物語・・・っていうと化け猫でしょうか^_^;
いや、物語以外にちゃんとした(?)図鑑というか猫や他の動物についての本もあって、その中で猫の生態とかに触れてる・瞳孔の大きさが変わる、とかっていうのはいいが、「油をなめたら化け猫」「背中を逆さに撫でて光を発したら化け猫」
・・・^_^;
逆撫でで光を出すっていうのは初めて聞いたけど、たぶん静電気だろうねぇ、これって。エレキテルでしょうな。
で、化け猫の事を「霊猫」って書いてありました、その本。
他にも、てぬぐいが何故かいつも落ちてしまうのでこっそり見ていたら、なんと猫が5,6匹集まってみな手拭をかぶって踊っていた!
さらに、その中に自分の飼い猫の黒猫も混ざってるではないか!
で、翌日、友人を招いてこっそり猫の踊りを見ていた、がうっかり咳払いをしてしまったら猫たちはさーっと逃げてしまった、という物語というかニュース的な真実として語られていた話もあったそうで。
私としては、その黒猫のその後が気になるところですが、たぶん逃げてしまって戻らなかったんだろうなぁ・・・
他には、侍が自宅を留守にして、その間飼い猫の世話を小間使い的人に任せておいたんだけど、そのヤツが猫にメシをやらなかった。
すると、猫が「おなかすいたにゃーん」みたいに喋ったそうだ!!
びっくりしたヤツは帰宅した侍に報告。
侍は、膝に乗った猫に「お前は喋れるのか?何故今まで喋らなかったのだ?」と尋ねたら、猫は「喋る猫は誰も飼ってはくれないから」って答えたそうだ。
そしたら、なんとその侍、その猫を斬り殺しちゃったんだって!!!!
ゆ、許せ~んっ!!!!侍めっ!!と、展示会の客全員そう思ったに違いない(爆)
あとは、佐賀の化け猫騒動の話とか・・・なんですが、江戸時代の歌舞伎の果たした役割って大きかったんだなぁ~って思いました。
浮世絵も、歌舞伎の宣伝的役割が大きかったみたいだし。
今でいうところのTVのバラエティであり、週刊文●みたいな存在だったのかもねぇ。

招き猫とかの昔的猫置物とかもあっって、くるねこ大和さんのマンガもありました!!

しかし、豪徳寺の招き猫は置いてなかったなぁ~。
の今戸焼丸〆猫タイプが多かったです。
まぁ、招き猫も種類多いし、キリがないのかもねぇ。

これは猫の着せ替え人形。
こういった猫を使った子供の駄菓子屋的遊び道具なんかも。


外のコーナーには自分ちの猫写真を飾って!っていうコーナーもあるが、自分で勝手に持ち込みして勝手にテープで貼り付けるというおおらかさ(?)
今回、解説音声借りてみましたが、なにかと「にゃぁ」とくっつけてくる、まぁ狙ってるんでしょうが、やはりですね!という感じでしたな^_^
音声だけではなくて展示の文章のあちこちも、結構ネコ的視点からのユーモラスな書き方も多くて面白かったです。
一例「描かれた猫たちにとっての快適な温度湿度環境保持のため、人間には寒いかもしれません」とか、みたいな。

で、帰り際にいつも他の美術館とかの展示予告のポスターとか眺めてくるんだが、他でも猫展多いねぇ、ホント・・・
コメント
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