ロシアと中国は揃って世界の金融危機に対抗していく構えだ。
これは3月27日に北京で行われた第2回・露中投資フォーラムの席
上、ロシアのエルヴィラ・ナビウリナ経済発展相が明らかにしたもの
だ。
世界中が非常に厳しい経済危機に直面している。それぞれの国が
自国の問題を解決するため、独自の取り組みをしているが、危機に
は皆が揃って対抗していかなければならない。
ロシアの諺に「たった一人で戦場に立っていても戦にならない」とい
う言葉があるが、これこそ今回のような不安定な経済状況において
は、今までに無く的を得た表現だと言える。
ナビウリナ経済発展相は危機に共に対抗していくことは、ロシアにも
中国にも十二分に受け入れ可能なことだと強調している。
危機においてこうした相互的な行動を取る上での方向性に付いて、ロ
シア科学アカデミー極東研究所所長は次の様に述べている。
「先ずより積極的に貿易経済関係を拡大し中国北東部、およびロシア
極東の東シベリア・バイカル地方の開発計画を連結させていく必要が
ある。こうした性格を結びつけることによって、新しい雇用が誕生し、
インフラ計画が拡大され、またさらに新しいプロジ
ェクトが生まれてくる訳だ。
もし両国が相互に発展していかない場合は、それぞれの国が独自で
自国の問題を解決することになるが、もちろん2ヶ国で手を合わせたほ
うが、1ヶ国で解決するよりも可能性が大きくなる」
ロシア科学アカデミー極東研究所所長は、この様に述べている。
北京のフォーラムでは主に、両国の投資を将来どう発展させ拡大させて
いくかに付いて話し合われた。
フォーラムでは危機にも関わらず露中の大企業が、相互に投資を行うこ
とに高い関心を示していると指摘した。
ロシアの実業界では、この問題にあらゆるレベルで、大きな関心を払う
必要があるとの声が挙がっている。
こうした声があることで、特に両国の首脳が(?)した2020年までに、中国
からロシア経済への投資を120億ドル規模にまで押し上げると言う課題
は上手く遂行されていくだろう。
この立場を中国の国家発展改革委員会主任も支持した。
同主任は両国の経済省は投資協力計画を作成しており、今後あらゆる手
段を使って2国間経済関係の発展を推し進めていくと述べ、そのため両国
には十分に大きな市場があることを指摘した。
特にロシアはこの先15年間、中国にとって最も大きなエネルギー供給国
になる訳だ。
ロシア経済の中国からの投資は先ず木材加工企業、鉱山開発、自動車製
版(製版じゃなく製品じゃないの???)、農業、食品産業のほかソチ・オリンピ
ックのようなインフラ関連事業が最優先になると見られる。
尚フォーラムの総括として措置にロシア領内において廃棄物を出さない、木
材リサイクルの合弁企業を建設するという決定が取られた。
※ (?)は不明瞭な発音で聴き取れず
3月28日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル