関係改善への方向性を確認した露米両大統領

ロシアの専門家達はイギリスのロンドンで開かれている、G20金融サ
ミットの枠内で1日行われたロシアのメドヴェージェフ、アメリカの
オバマ両大統領による、初の首脳会談の主な成果は戦略兵器削減に
関する新条約作成用意の開始であるとしている。
露米首脳会談はロシアの専門家達の期待を裏切らない、露米関係の
いわゆる再起動を開始において重要な意義を持つものとなった。
ロシアの政治学者アルバトワ氏は、再起動は開始されたと話し、さらに
次の様に述べている。
「専門家達の期待通り、戦略兵器削減の新条約に関する声明が発表さ
れた。その声明は最短期限で条約を用意し、またただ用意するだけで
はなく批准を行わせるものとなっている。
またアメリカのMD東欧配備問題に付いても前進が見られた。
全体として今回の初会談は成功に終わり、オバマ大統領新行政府の下
での露米関係に、肯定的な変化を期待させるものだ」
政治学者アルバトワ氏は、この様にコメントしている。

ロンドンでの露米首脳会談の総括に付いて、両大領は戦略攻撃兵器削
減に関する新条約作成に関する作業を、直ぐにも開始するよう委任した。
次の露米会談が予定されている、今年7月にもこの成果が現れる筈だ。
戦略兵器削減に関する新条約は2002年に調印された、いわゆるモスク
ワ条約で定められた、当量以上の核弾頭削減が行わなければならない。
アメリカ・カナダ研究所副所長は、ロシアの声からの電話インタビューに答
え、露米両国は世界の兵器を管理する手段を持たない様な状態にしては
ならない、という自国の責任を理解していると話し、さらに次の様にコメント
している。
「第一次削減条約が失効する今年12月までに新条約が(?)する必要がある。
先ず第一に戦略攻撃兵器や、また(?)であっても核兵器を提供するために手
段を持たないような世界にしてはならない。
露米両国はこの問題を露米関係において、また両国の核兵器に付いてだけ
のものでは無く、核兵器不拡散に関するあらゆるプロセスに付いて考えなけ
ればならない、という立場で合意した」
アメリカ・カナダ研究所副所長は、この様にコメントしている。

ロシア・ロケット軍司令官は、ロシアとアメリカの核弾頭の削減は、アメリカの
MD東欧配備に関する、アメリカ政府の立場にもかかっていると指摘している。
しかし幸運なことに今回ロシアとアメリカには、立場の促進(?)も見られた。
アメリカはヨーロッパ地域において、ミサイル攻撃用の基地建設を進める意向
はないとしているが、これはイランの核プログラム問題にも関連している。
しかしこの問題は外交的手段によって、解決されなければならないものだ。
ロケット打ち上げ実験を行う用意を見せている、北朝鮮の問題も同様だ。
露米両大統領は北朝鮮に対し、ロケット打ち上げ実験を自制するよう呼びかけ
た。
両大統領はこのように(?)の見解を示したことは大変重要なことだ。

専門家達はこのことが両国関係に、実際に変化が見受けられることを証明して
いると指摘している。
会談で両首脳は今後も大きな期待を抱いており、また数ヶ月のうちに再び会談
を行うことで合意に達した。
メドヴェージェフ大統領は私も、そしてオバマ大統領も、かつて同じように法律を
学んでいたため話が合ったと述べている。

※(?)は信号が弱く聴き取れず

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4月2日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル