1010 Radio

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北朝鮮のミサイル発射に関してアメリカおよびロシア、そして日本の反応

2009-04-06 | ラジオ
アメリカは通信衛星の打ち上げは成功であったとする、北朝鮮の発
表を否定した。
北米航空宇宙防衛司令部とアメリカ北方軍司令部によると、5日「ム
スダン」発射基地から打ち上げられたロケットの第一段目は日本海
に落下し、残りの部分は先端部分も含めて人工衛星と共に太平洋に
落ちた。
軌道上には如何なるものも乗っていないということだ。
尚、この情報に付いては韓国の国防省も確認している。

またロシア外務省の情報マスコミ局は声明を発表し、ロシアは北朝鮮
のロケット発射をめぐり、自制的な行動を取るよう訴えた。
モスクワ時間で5日の午前6時30分、北朝鮮領内から人工衛星を乗せ
たロケットが打ち上げられた。
ロシア外務省は声明の中で我々は打ち上げが、国連安全保障理事会
の然るべき決議に違反していないかどうか、現在調査検討中である。
ロシアは全ての国々に対し、朝鮮半島の緊張をエスカレートさせるよう
な行動をとらないよう自制を求める。

尚、中国もロシアと同様の立場を取っている。
一方アメリカ、日本、韓国は北朝鮮のロケット発射に対して、否定的な反
応を示しており、北朝鮮当局は通信衛星打ち上げを口実に核弾頭搭載
可能な大陸間弾道ミサイル実験を行っていると見ている。

日本からの反応として日本は北朝鮮のロケット打ち上げに関連して、北
朝鮮当局に対し公式に抗議し、対北朝鮮制裁措置をさらに1年間延長す
る固い意思を表明した。
これは中曽根外務大臣が記者団に伝えたもので、中曽根外務大臣は安
全保障の見地から見て北朝鮮の行動は、単に重大な挑発措置としての
み捉えることが可能であり、北朝鮮当局は国連安全保障理事会決議に
違反した。
よって日本政府は今回の件に関して極めて遺憾に思っている。
この様に述べている。
また同外務大臣の発言に付け加える形で、政府スポークスマンは日本政
府はすでに事実上4月13日で、その効力が切れる対北朝鮮制裁措置をさ
らに1年間延長する決定を下した。日本はすでに国連安全保障理事会を、
緊急に召集するよう要請していると伝えた。

尚、麻生首相は然るべき担当省庁に対し飛翔体が、日本および地域に何
らかの損失を与えていないかどうか、さらに調査を続けるよう指示した。
麻生首相はまた船舶に対して、ミサイルの切り離し部分以外にミサイルの
破片が、日本海あるいは太平洋に落下した可能性かまだあることから、こ
れまでと同様最新の注意をして航行するよう求めている。
日本政府筋の情報によると、国連安全保障理事会緊急会議は5日、ニュー
ヨークの現地時間で15時に開かれる見込み

4月5日放送 ロシアの声・ニュース

メドヴェージェフ大統領のロンドン経済スクールでの講演から

2009-04-06 | ラジオ
メドヴェージェフ大統領はロンドンでのG20金融サミット出席後、
イギリスを代表する権威ある、学術機関のひとつロンドン経済ス
クールで学生を前に講演し、そのなかでサミットの成功に向けて
ブラウン首相が傾けた多大な努力に謝意を示し、お陰で今回の
金融サミットでは中身の濃い、具体的な宣言を採択することが
出来たと述べた。

ロンドン経済スクールはこれまで、数々の優秀な人材を輩出し
てきた。
この学校の卒業生たちは世界の経済や政治に、大きな影響力
を与えており、今回メドヴェージェフ大統領がサミット終了後の
講演場所に、ここを選んだことは驚くに値しない。
大統領は世界経済が直ぐに復興に向かうと断言するのは、まだ
時期尚早だがサミットは成功だった。
しかしこうした困難な状況において、ルール違反は許されないと
指摘し次の様に述べている。
「現在の状況下において私達に必要なのは言うまでも無く、どの
様な禁じ手も使わずに(?)に闘うことを当然だとするような、公正な
ルールの原則だ。
保護貿易的措置を適応する際に生じる、言ってみればドーピング
効果ともいうべきものは長続きせず、最終的には興奮剤の服用な
ど、ドーピングがスポーツ選手に齎すのと同じ問題を引き起こす」
メドヴェージェフ大統領はこの様に指摘した。

この後、大統領は学生たちからの質問に答え、NATOの拡大やア
メリカによるMD関連施設のヨーロッパ配備、さらにはサーカシビリ
大統領との関係を含む昨年8月の軍事侵攻以降の、対グルジア
関係の一連の国際問題に言及した。
「みなさんも理解されていることと思うが、軍事行動というものは
決して国を強化する助けにはならないと考える。
一人の人間の過ちに対し、たいへん多くの人命を犠牲にしなけれ
ばならなかった。
繰り返して言うが私達はグルジアの人々を愛し評価している。
しかし私はサーカシビリ氏とは如何なる関係も持ちたくないし、これ
からも持つことは無いだろう。
とは言えもしも民主的なプロセスの結果、グルジアの政権が代わ
るならば、私達の対話の扉はあらゆるテーマに付いて話し合うため
に開かれる」
メドヴェージェフ大統領はこの様に明言した。

ロンドンでも例によって、プーチン首相との関係に付いての質問が
出され、メドヴェージェフ大統領はそれに対し次の様に答えた。
「大統領と言うのは鍵を握る全ての問題に付いて決定を下し、生じ
ているあらゆることに対し最終的な責任を負う。
プーチン氏に関して言えば私の同僚であり、彼とは善意に満ちた友
情によって結ばれている。
彼は現在首相を務め政府を率いているが、この職もまた大変複雑
かつ困難な仕事であり、まして現在様なの経済危機下では尚更だ。
私達は絶えず政府とコンタクトを保っており、私達の下での集団的
作業は全て上手くいっていると私は思っている」
大統領はこの様に答えた。

メドヴェージェフ大統領は講演を締めくくるに当たって、この学校の
卒業生であるバーナード・ショーの次の言葉を引用した。
「状況に愚痴をこぼすのは弱き者の定めであり、強き者は状況その
ものを作りだす」

(?)は聴き取れず

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4月4日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル