1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

中国と日本の間にある深刻な意見の相違

2009-04-29 | ラジオ
4月24日、中国外務省報道官は北京で行ったグリーティング会見の
席上、4月29日から30日に、日本の麻生首相が中国を訪問すると伝
えた。
これに関しロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
外務省公式報道官が日本の首相による訪問を伝えた前日、中国は
首相による靖国神社参拝に対し、不満の意を表した。
首相による靖国神社参拝は、中国、だけでなく韓国やシンガポール、
フィリピンなどの国々でも軍国主義の象徴であると考えられている。

アジアでは日本の公人による靖国神社訪問が、毎回第二次世界大
戦時の軍国主義、戦争犯罪を正当化しようとする試みがあるとみなさ
れている。
これまでにも首相および閣僚による参拝を受けて、中国側は要人の
訪問中止など、外交措置を続けてきた。
例を挙げれば小泉元首相の定期的な靖国神社参拝により、日本と中
国の間では5年間にわたって首相レベルの交流が無かった。

中国と日本の両国関係において靖国問題は、もちろん最も重要な問
題では無い。
両国間にはより深刻な問題がある。
特に尖閣諸島の領有権問題は、現在に至るまで解決できない。
尖閣諸島海域には豊富な石油、ガスが眠っている。
この問題で日本は両国排他的経済水域の境界線を次第に主張を展開
している。
一方で中国はラインを日本寄りに引くことを訴えている。
こうすることで中国はこの海域の天然ガス埋蔵交渉を、完全な管理下
におくことが可能となる。

中国と日本の関係においては、そのほかにも深刻な意見の相違が多く
残されている。
中国は取分け日本の特定団体に見られる、軍国主義気運の高まりや、
日米の軍事的繋がりの拡大、北東アジアにおけるアメリカのMDへの積
極的な参加に関して憂慮の念を示している。
さらに日本は中国だけでなく韓国そして、ロシアにも領土要求を行って
いる。
最近は特に領土問題に関する日本からの声明が増えている。
しかしその要求に応える国は無い。

ロシアとの間で問題となっているのは南クリル諸島、いわゆる北方領土
の領有問題だがロシア側にも自国の見解がある。
南クリル諸島は国際法に従って合法的にロシアが領有している。
しかしロシアは日本と文明的な対話を継続していく準備がある。
ロシアと中国の間には国境画定問題に関する対話が40年以上続いてい
た。そしてこの問題は両国の利益を考慮した上で解決している。
ロシアと中国の国境画定問題が最終的に解決したことは、日本を含めた
多くの国々に対し一つの例を示した。

この様な複雑でデリケートな問題は当事国が、相互尊敬や妥協、国民の
利益の考慮そして善良な意思を持つことで解決することが可能となる。
4300km以上に及ぶ露中国境線画定の文書作成に加わった、ロシア外務
省・第一アジア局副局長は次の様に語っている。
「ロシアと中国の国境画定の(?)を過小評価することはありえないし過大評
価することも困難だ。国境画定問題の解決はロシアと中国の利益を考慮に
入れながら実現した。
最後に付け加えたいのは、それぞれの国が先ず第一に自国の利益を主張
するべきであるといことだ。
しかしそれに加え両国が納得できる、妥協案を見つけることが必要だ」
ロシア外務省・第一アジア局副局長葉、この様に述べている。

(?)は聴き取れず

日本人が行けない「日本領土」 北方領土・竹島・
尖閣諸島・南鳥島・沖ノ鳥島上陸記


山本 皓一
小学館


このアイテムの詳細を見る

4月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする