半円を描き、円周上に丸い磁石をはりつけて、「点Pを動かすからどこかでストップと言って下さい」
点Aのすぐそばでストップがかかったら、「もう少し」とか「もう少し何とか」と言えばよい。
ここらあたりのことはこのクラスでどうやったかはよく憶えてはいない。だいたい現役の
ころのやり方で進んだ。
寄席の手品師のように会話のキャッチボールをしていくうちに、生徒達との関係が
ほぐれてくる。ここでもそうやったと思う。
例えば、いつまでもストップがかからないときは「ではもう一度」とか「協力してよー」とか・・・。
すると生徒の側ではだれか協力してくれる。
また、ストップが特殊な位置、例えば∠POA=60度 とか90度とかの場所でかかったときなどは
「もう少し」とか「ここではちょっと・・・」といって
点Pが下の図の辺りになるように誘導するとよい。
または生徒を指名して誘導のあと「○○君の決めた点Pです」などと言って親しみを持たせる。
それから、点Pと点A,Bとを結ぶ。
「ターレスはここであることに気がついた」とかなんとかできたら良いのだが、ここではまだ あがっていたから
いきなり「∠APBの大きさは何度でしょうか?」と問いかけた。
つづく