学習教室で指導員の一人が代入の仕方が分からない生徒について
話していたので、話しに割り込んだ。
聞くところによると、4xに2を代入するのにめちゃくちゃになるようだ。
どうなっているのかは、後日にして、とりあえず代入の仕方の
ポイントを話した。
文字の導入時にさかのぼると、文字はいろいろな数の場合を代表している。
xは場面によっていろいろな値を取る。
代入するという問題では、例えば、
「x=2のとき、4xの値を求めなさい」
というように問いかけてくる。
ここでは「とき」
という言葉がキーワードだ。xはいろいろな値を取っている。
どの値だか定かではない。次から次へと変わっているか、
ある値なのだが判らないかである。
「とき」で時間が止まるという感覚。
または、「ならば」といいかえて、仮定や限定を表すということ。
つまり、「x=2のとき」ということは、今、まさにxが2になっているということだ。
またはxが2ならば、ということ。いずれにしても
xは2と考えていい場面が提供されているのだ。
したがって、4xのx
は2と置き換えることができる。これが代入するということだ。
4x=4×x=4×2=8とできる。
つづく