TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

ターレスの定理の発展7 円周角の定理へ

2015年06月19日 00時32分20秒 | 数学



∠APB(円周角)=(中心角)÷2

こうして∠APB(円周角)は円周上で一定になることが分かる。


しかしこのことは、点Pが半径BOの延長と円との交点から半径AOの延長と円との交点の間の円周上にあるとき
には上の理由で成り立つ。

点Pがそれ以外の位置にあるとき、すなわち∠APBの辺APかBPが中心角∠AOBの辺OAやOBと交わる時は上の理屈は
あてはまらない(下図)


教科書では下図のように補助線POを引き、円との交点をCとして、



∠APB=∠APCー∠BPC

ここで
∠APC=∠AOC/2
∠BPC=∠BOC/2
であるから

∠APB=∠APCー∠BPC=∠AOC/2ー∠BOC/2=(∠AOCー∠BOC)/2=∠AOB/2

これより
∠APB=∠AOB/2 を導いている。

これが結構生徒には分かりにくい。
ではどうするか。

つづく



コメント
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