TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

学習教室で(式による説明)4

2016年12月29日 14時57分03秒 | 数学

図で説明することは出来たので、文字を使う。
◯◯・・・・◯◯ を文字を使ってn と表す。
◯◯・・・・◯◯ ● は n+1
◯◯・・・・◯◯ ●● は n+2
と表せる。

この後は割合順調なのだが、問題は
3n+3=3(n+1)
とするところだ。

ここはどうしようか?

問題は「3の倍数」という言葉をどう理解しているかということだろうと思う。
教員の立場では3の倍数といえば3×(整数)と表せる数であると理解しているが、
生徒はそうではない。
3の倍数であるかどうかの判定から導入したほうが良いと思う。
教員の立場は3の倍数の集合を意識しているが、生徒にそういう意識は
ないだろう。なぜかというと、いつもここで説明に苦労したからだ。

教員の考える3の倍数・・・3×(整数) と表される数全体。
生徒の考える3の倍数・・・3、6、9、12、・・・

この問題で言えば、3つの連続した整数の和が3の倍数であることを説明したいの
だから、3n+3 が3の倍数であるかどうかが分かれば良い。
ある数が3の倍数であるかどうかはその数を3で割ってみれば良い。
この観点から教えれば分かるのではないだろうか?

つまり、教員の観点で、3×(整数)になるから3の倍数であると言っても
生徒は分からない。
それではこの観点から説明をまとめてみよう。

この仮定が正しければ、この生徒は分かってくれるだろう。

つづく
コメント
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