TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

学習教室で(式による説明)2

2016年12月25日 11時32分54秒 | 数学


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例1 3つの続いた整数の和は3の倍数になります。
   このわけを,文字を使って説明しなさい。
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いろいろな説明をしたことがあった、一番のポイントは「文字を使って」
というところだろう。
そしてもう一つは式の変形のところ、

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[解答] 3つの続いた整数のうち、もっとも小さい整数を n とすると、
   3つの続いた整数は
   n, n+1 , n+2
   と表される。したがって、それらの和は
   n+(n+1)+(n+2)=3n+3
           =3(n+1)
   n+1 は整数だから、3(n+1)は3の倍数である。したがって、3つの
   続いた数の和は、3の倍数になる。
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上の解答で、3n+3=3(n+1) と変形するところでつまずいていた。

この2つを解決する方法を思いついたので、記事にしたい。

はじめに、「文字を使って」という部分から、
「文字を使わないで説明はできるのだろうか?」
と、考えてみた。何とか出来そうだと思い、ホワイトボードに
こんな風に書いてみた。

一番小さい数を
◯◯・・・◯◯ と表した。一番小さい数がどんな数だかわからないので
途中の◯を・・・で省略した。
すると次の数は
◯◯・・・◯◯ ◯ であるが、最後の○を●で表した。

◯◯・・・◯◯● である。
その次の数は
◯◯・・・◯◯●●

3つの数は図で表すと
◯◯・・・◯◯
◯◯・・・◯◯●
◯◯・・・◯◯●●

もうお分かりと思うがこの3つの合計が3の倍数であるかどうかは
これらの白黒の丸全部が3つに均等に分けられるかどうかである。

図を見れば明らかに
◯◯・・・◯◯●
◯◯・・・◯◯●
◯◯・・・◯◯●

と3つに分けられることが分かった。
これが文字を使わない説明だったのだが、
はじめの◯◯・・・◯◯の「・・・」のところが
よく分からなかったようだった。
学習教室から自宅に戻る間に次のようなアイデアが浮かんだ。

つづく

コメント
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