B♭クラリネットの場合、C調の譜面を#2つ分増やして移調すれば良いことが
分かった。
では、A管クラリネットではどうすればよいのだろうか。
これはB♭のクラリネットは変ロ長調で、はじめから♭が2個ある調なので−2の調
と思って考える。−2を打ち消すために+2つまり#2個を増やしたのだった。
この考えをAクラリネットに応用するのであれば、Aクラリネットはイ長調で、はじめに
#3個ある調だから、+3の調と思って考えれば良いと予想がつく。+3を打ち消すために
−3つまり♭3個を増やせば良いことになる。
#を+、♭をーとして計算してみると・・・
例えばピアノ(C調)で、ヘ長調、ハ長調、ト長調は
♭1、0、#1である。それぞれ♭3を加えてみよう。
(♭1)+(♭3)=(♭4)
0+(♭3)=(♭3)
(#1)+(♭3)=(♭2)
となった。
じっさいに表を作ってみると、
表を見るとA管クラリネットではC調の譜面に♭を3個増やした調に移調すればよいことが分かった。
B♭とAの2つの調のクラリネットがあればどんな調でも少ない#や♭で演奏することができる。
つづく