まつや清の日記 マツキヨ通信

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「死の町」「放射能をつけたぞ」発言で鉢呂経産相辞任

2011年09月11日 | ニュース・関心事
発足し所信表明も終わっていない野田内閣の経産省、鉢呂経産相が福島原発被災地訪問直後の「二つの発言」で辞任。一つは記者会見で、一つは記者とのやりとりでしかも3が11日東日本大震災から6ヶ月目のこの時期に。

いずれも軽率で被災地住民の感情を配慮できなかった発言。どうして「死の町」発言が出てきたかについては一考が必要のように思います。私自身、3月19日いわき市に入った時に「ゴーストタウン」のよう」を使いました。

佐藤和良いわき市議の表現から出ていますが、実際、3月12日の爆発と脱出する住民、福島市に引き上げたマスコミ、「ひとっこ、ひとり」いないひっそりとしたその雰囲気にこれが放射能汚染のもたらす被害かと実感。

鉢呂経産省はもともと原発に反対をしていた方です。反対運動の中で「事故が起きたらチェリュノブイリのような死の町になる」というフレーズを使っていたのではないかと推測します。私自身も使った記憶があります。

それは、ひとたび原発事故がおきれば「こんなに悲惨なことになる、だから原発をやめよう」とチェルノブイリに例えてのロジックです。しかし、チェルノブイリ「死の町」から脱出した人、汚染の中で残った人もいます。

いま、私自身は「福島原発震災の中で生き続ける福島県民、放射能汚染にさらされ続ける人たちと真正面に向かい合い、彼等の苦しみ、悲しみ、怒り、喜び、希望を共有する中で浜岡原発を止めよう」と主張しています。

この主張に対して「福島原発震災を起こさないためにまず浜岡原発と止める活動を優先すべき」との批判を受けます。私自身が福島原発被災地に4日行きました。5回目も11月16日~18日の支援ツアーが計画しています。

私は浜岡原発震災を防ぐための反対運動のリアリティを「福島原発震災被災地の中」に発見しようという気持ちがあります。「福島県で起きていることは明日の静岡県」「いわき市で起きていることは明日の静岡市」。

運動の中で浜岡原発震災へのリアリティを失っていたのではないか、という反省があるからです。鉢呂経産相が「死の町」という言葉をどのような意味において語ったしまったのか、是非とも聞いて見たいと思います。

放射能汚染の中で「苦しみ、悲しみ、怒り、歓び、希望を持とうとする」住民が念頭にしっかりあったかどうか。ただ佐藤議員からは「福島のことより静岡のことさしっかりやってくれ」と言われています。それは当然ですね。

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