6月20日のJR東海と静岡市の基本合意に対して「エコパーク市議会決議、包括的合意路線から逸脱した基本合意に抗議するとともに着工を容認するかのような基本合意の撤回を求める要望書」を田辺信宏静岡市長に提出しました。しかし「着工を合意したかのような」でなく「着工を容認した基本合意」であったことを美濃部副市長はあっさりと認めました。これまでの南アルプスエコパーク環境自治体からの大転換です。川勝平太静岡県知事に対しては「静岡市とJR東海との基本合意への県知事コメントの基本姿勢を堅持し、南アルプスを巡る諸問題の広域的解決の推進力になることを求める要望書」を提出しました。7月5日10:00から南アルプスリニア市民ネット」の会合を議員控室で持ちます。
※静岡市長への申し入れ項目※
1、市議会決議、包括的合意路線を逸脱したJR東海との基本合意に抗議する
2、着工を容認するかのような基本合意を撤回すること
3、前述の1~7の説明を行うこと
(①、「南アルプスの自然環境の保全、ユネスコエコパークとの整合を図ることは絶対条件」とする静岡市議会決議(2014年2月)からの逸脱。②、静岡市が掲げた8項目の包括的合意路線からの逸脱。③、静岡市が「導水路トンネルに係る調査及び影響検討結果」への静岡市意見書(2017年2月)からの逸脱。④、大井川の水の減少問題、360万㎥とも言われる発生土対策に関してリニア建設事業影響評価協議会審査など行政内手続きからの逸脱。⑤、大井川流域水減少問題については静岡県、大井川利水協議会自治体関係者への情報提供及び説明、合意手続きの放棄。⑥、静岡県中央新幹線工事調整連絡会としての情報共有手続きの放棄。⑦、政令市であり静岡県中部圏域におけるリーダーとしての信頼の失墜。)
4、JR東海から提案-合意に至る経過を公表すること
5、2017年2月の県への静岡市意見書及び9月議会答弁「トンネル湧水全量を減水付近に戻すこと」を堅持すること
6、県知事コメントに誠意を持って対応し県、関係市町と連携してJR東海と交渉すること