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6月定例議会に上記の「静岡・沖縄を考える会」(共同代表 富田英司)が陳情として提出されていました。本日の議会運営委員会にて「慣例」と称して「議長供覧」扱いを決定したことに以下の抗議文を提出しました。6月儀会には郵送で4つの沖縄関連陳情が届いています。
※遠藤裕孝静岡市議会議長様
山根田鶴子議会運営委員長様 2019年6月21日
「日米地位協定の見直し」を求める陳情の取り扱いを
「議長供覧」とする議会運営委員会決定に抗議する
議会運営委員会オブザーバー委員
市議会会派「緑の党」グリーンズジャパン
松谷 清
本日の議会運営委員会において6月定例市議会において陳情された「静岡・沖縄を語る会」(共同代表 富田英司)からの「日米地位協定の見直し」を求める陳情の取り扱いをめぐって各会派代表からの態度表明が行われました。多数会派により「議案として取り扱わず」議長供覧とする決定が行われたことに対して抗議を申し入れます。
本来、議会に持ち込まれる陳情は全て議案として取り扱われるべきものであります。しかしながら「郵送」陳情が行われるようになり、陳情の内容の不明な点について審議が充分にできないとして「議長供覧」の取り扱いが生まれました。また、陳情としての同じようなテーマが繰り返し陳情されるケースも発生したこと、これとて本来、定例議会における議決はそれぞれ独立しているものであり議案として取り扱われるべきでありますが「議長供覧」という「悪しき」「慣例」が定着して来ました。
前議会に「沖縄辺野古基地工事の中止を求める請願」が提出されました。今回は「日米地位協定の見直し」を求める陳情で内容は異なっています。そこで持ち出されている「国防・安保に関するテーマ」だから「議長供覧」という論理展開は果たして議会運営としてふさわしいものでしょうか。そもそも「議長供覧」という対応事態が民主主義的議会運営を脅かすものです。過去10年間においていわゆる「国防・安保に関する陳情」は3件あり(2015年・沖縄、2012年・オスプレイ、2009年・日米地位協定)、2件(2012年、2009年)が陳情議案として取り扱われてきた経過があります。
特に、今回の陳情においては沖縄に関わるテーマが「郵送」陳情として4件ありました。それだけ国民的に全国的に関心が高く背景には沖縄の地方自治に関わる重要なテーマがありことが考えられます。実際にこれまでの日米地位協定に関する意見書が7道県123市町村、計130自治体で採択されています。中には政令市である札幌市も含まれています。静岡県には米軍基地もあり日米地位協定は他人事ではありません。こうした経緯からも今回の「日米地位協定を見直す」陳情を「議長供覧」とする決定は民主的な議会運営や過去における静岡市議会の取扱い事例からもはずれ尚且つ静岡県内自治体への配慮を欠くものでありますのでここに強く抗議いたします。