写真は、呉市大和ミュージアムでの10分の1模型の戦艦大和。2005年開館以来800万人入場者という。「歴史認識」に関わる表現は一切なく、呉市海軍工廠での大和の建設過程が淡々。印象に残る表現は随所にみられる「戦艦大和」の製造技術が日本の高度成長技術(例えば鉄板の溶鉱炉技術にとか)に貢献したという指摘。人間特攻魚雷の実物も置かれている。
人口 239,401人 国民健康保険加入者 53,943人(人口の約23%) 高齢化率 約31%(同規模人口都市で第1位) 1人当たり医療費 40万8千円(国の1,34倍、広島県内1,11倍) 10万人当たりの医療施設 175施設(国の1,27倍、県の1,13倍) 病床数 1,924床(国の1,44倍 県の1,22倍) 大規模病院 400床以上の病院3機関。
静岡市は政令市中で国保料が一番高く予算時期の2月議会では市民団体、商工団体から毎年にように引き下げ陳情が出されています。呉市も毎年値上げしているが、加入者の高齢化、無所得者の増加の中、1、収納率の向上、2、医長費の抑制に対する取り組み、特に2のレセプトデータベースを活用した加入者の医療費軽減、健康増進、医療費の節減がテーマ。
広島県内のレセプトデータのデーターベース化ソフト導入に4000万、毎年の運営費が2700万。毎月医療費負担上位3000人に国保連合会からレセプトデータを入手し毎月医療費負担上位3000人に200万円かけて、特許期限の切れた低価格のジェネリック薬品の情報提供、利用を促進することで医療費1億2200万の削減を実現。国保における薬品費は30億。
資料で1年間これまで70万の医療費の加入者がジェネリック使用で45万の薬剤費、国保3割負担で7万6000円の削減効果ありと。このシステム導入には、ジェネリック薬品に疑問を持つ医師もあり医師会との協議が20005年から始まり08年に実現。私自身、3月予算議会で市立病院のジェネリック利用について質問しているので非常に興味深いデータ。
更に、このシステムを使って加入者が一つの医療機関だけでなくいくつもの診療所にいって薬だけ沢山もらってくる重複服薬履歴データ。更に生活習慣病で継続的な受診者が3ヶ月以上放置しているリスト、人工透析(年間費用600万)移行者防止リスト、次々に活用できる事例が紹介されました。個人情報の問題が当然ありますが医療費削減に効果あります。
静岡市でも、特定検診によって成人病防止による医療費削減プラグラムが2年前に施行されています。呉市の取り組みを参考に実情調査しなければと思いました。2つ目のテーマ 子育て「ほっとあんしん」事業について、地域とのネットワークが課題と言うことでしたが、報告が長すぎますので違う機会に。今日はこれから福岡県次世代育成支援行動計画視察。