本日、10:00静岡市長、10:30静岡県知事に22日の集会決議文を講演会実行委員会メンバー7名で提出してきました。マスコミの皆さんからの取材も、静岡新聞、中日新聞、読売新聞、第一テレビの方々からありました。リニア問題は注目されています。
終了後、新幹線に乗り、地元選出国会議員はじめ7ヶ所の議員事務所に決議文を手渡してきました。リニアの国民的議論が進めていくためには国会においてリニア新幹線の是非について論じてもらわないといけません。来年の通常国会が焦点となります。
そして、来年の1月21日の公聴会での1月7日締め切りの意見陳述も課題です。是非とも大勢の皆さんからの意見を期待します。それにしても昨日の自民党市議団の申し入れはいいですね。「リニアとエコパークの整合レベルでは承服できない」に感動。
http://www.at-s.com/news/detail/872139421.html
※ 申し入れ書
田辺信宏静岡市長様
川勝平太静岡県知事様
山田佳臣JR東海社長様 2013年12月22日
南アルプスの自然を守るためにリニア新幹線計画の凍結を求める決議
JR東海は9月18日の環境影響評価準備書を公表し、11月5日まで提出期限の意見書に対して11月25日に見解を示し、来年3月の静岡県知事意見書を待って、2014年度中の着工を目指すべく国土交通省への建設申請を進めようとしています。
環境影響評価手続きはスケジュールにしたがって着々と進行しつつあるように見えますが、実はこのリニア計画が南アルプスの自然を破壊し、超伝導という新しい技術に基づく超高速鉄道が、今日の日本にどれほど必要で、有効性や安全性、採算性、新幹線整備法をクリアしているのか、など市民的国民的レベルでまだまだ十分に審議尽くされていないというのが実情です。
特に、静岡市、静岡県にとって10,7キロメートルというトンネルが通過するだけのもので、南アルプスの自然生態系の破壊や大井川水系への水の減少、トンネル工事での残土処分の問題、電磁波による健康被害など多くの疑問点が残されています。静岡市が進めているユネスコエコパークの登録問題では、専門家会議からも厳しい指摘がなされています。一方で、市民、県民の知らないところで静岡空港新幹線地下駅構想が県とJR東海、国土交通省の間で議論されていることには怒りを禁じえません。また、JR東海社長の9月18日記者会見における「リニアは絶対にペイしない」、10月17日記者会見における「必要な工事整え浜岡原発の再稼働願う」発言も同様であります。
本日、私たちは、橋山禮次郎千葉商科大学大学院客員教授の勉強会を開催して、私たち自身もリニア新幹線に対して十分な議論を尽くしてこなかったことも反省しながら、しかし、市民レベルでの徹底討論と静岡市や静岡県における住民投票による意思表明の検討や国会でのリニア新幹線の是非含めた国民的議論を推し進めていかなければならないということを強く感じました。以下3点の決議いたします。
1、 JR東海、静岡市、静岡県は、リニア新幹線建設計画の全体像を積極的に情報提供し、市民レベルでの広範な議論を巻き起こすこと。
2、 静岡市、静岡県はJR東海に対し、環境影響評価での諸問題解決を徹底して求めること、市民、県民の納得いく議論が尽くされるまでリニア計画の凍結を求めること、また、住民投票の活用も検討すること。
3、 JR東海は国民的議論を巻き起こすために、当面の間、事業を凍結すること。
リニア中央新幹線を考える講演会実行委員会
(増本雅敏、大石和央、江本浩二、山崎秀和、平口暹、松谷清)
リニア中央新幹線を考える講演会参加者一同
連絡先 静岡市葵区鷹匠3-3-1地球ハウス気付
TEL暹054-209-5676 FAX054-209-5675