※市長答弁のみ要約。答弁資料ほしい方はご連絡下さい。インターネットでアップされます。
9月5日、「フランス・ストラスブールのまちづくり」著者の藤井由美さんゲストのLRT推進「静岡市公共交通シンポジウム」に参加しました。私も15年前にストラスブールを訪問しLRTに乗り見た街並みを鮮明に記憶しているだけに、LRT実現が近くなっていることに感慨深いものがありました。
9月13日には、都市交通デザイン会議の村井裕(...ゆたか)さんゲストの「街磨きトーク 自転車を活かした街づくり」に参加して、市長の熱い想いを聞きました。市長は、デンマーク・コペンハーゲンを例に世界水準の自転車都市、静岡を目指すとして、まずは10月の紺屋町の交通社会実験、観光でのレンタルサイクル実験、11月の江川町平面横断化社会実験から始めたい、一方で自転車を扱う総合的部署が庁内に不在であることも率直に語ってくれました。
<第一回>
「1」公共交通の推進と自転車の活用について
1、 あらためて市長の想い、世界水準の自転車都市静岡の実現に向けて、今必要なことは何であると考えているのか。
市長答弁 自転車利用の促進とLRT、公共交通の推進の共通目標は「歩いて楽しい街」。二つの課題がある。一つは、自転車施策推進の体制が縦割りでバラバラ。もう一つは、乗る側のルール・マナー不足。静岡市は自転車都市としてそこそこ行っているがコペンハーゲンにはまだ差がある。自転車都市としてWHOのセーフコミュニティの認証を得ていきたい。
2、 またLRTの走るまちとして目指すものは何か、伺います。
<第2回>
市長答弁に賛成であり支持したい。二つのシンポジウムに参加して、自転車の普及とLRT、公共交通の推進を繋ぐキーワードは「人が楽しく歩く街」であり、「マイカーを抑制し、自転車、公共交通の利用を促進」することになります。まず、「身近で」「渋滞緩和に役立ち」「環境にやさしく」「健康的」「観光活性」の交通手段である自転車について伺います。
「1」 公共交通推進と自転車の活用
1、 いいことずくめの自転車ですが、走行空間、駐輪対策、マナー向上など課題も山積しています。
① そこで、静岡地区中心市街地における駐輪対策の取り組みについて、附置義務駐輪場の収容台数や、市営駐輪場の有料・無料の施設数と収容台数及び、利用率など整備の状況、駐輪マナーの啓発状況、放置自転車の撤去状況はどのようか伺います。
また、駐輪対策として取り組むと聞いております、紺屋町地区の社会実験内容についても伺います。
② 自転車の走行空間は、歩道、車道、専用道の3つですが、ルールの曖昧さと事故の多発から交通法の改正もなされました。東京都ではナンバープレート提言も出ています。静岡市では駿府公園、本通など自転車レーンが登場しました。
ア、 自転車道ネットワークの整備計画の整備目標と整備状況について伺います。
イ、 専用レーンは歓迎の一方で危険との意見もありますが計画策定時における市民参加と整備後の効果検証、啓発活動はどのようにしているのか、伺います。
2、 「マイカーを抑制し、自転車・公共交通の利用を促進」について伺います。ここでは、通勤時のバス専用レーンが大きな役割となっています。公共交通シンポで静鉄社長・酒井公夫さんも、街磨きトークで村井さんからも、静岡市の通勤時のバスの速度は14キロから15キロになったが浜松市は20キロ、バス速度が上がればバス利用は高まる、と指摘されました。バス速度を上げるためには、マイカー利用者を自転車や公共交通に誘導していかなければなりません。
ア、 バス、鉄道、マイカー、自転車等の交通手段分担率の状況と目標はどのようなのか、伺います。
イ、 公共交通シンポで、参加者の大半は「LRT導入に賛成」でしたが、商工会議所専務理事の熱川裕(ひろし)さんはまとめで「導入するには市民にも市長にも覚悟が求められる。市長には選挙がある」と発言しました。覚悟というのは、中心市街地でのLRT導入に伴う車流入抑制施策のことであります。LRT導入に向けた取り組みについて伺います。
<3回目>
3回目は、自転車に絞って4点の要望しておきたいと考えます。市長が掲げた世界水準の自転車都市を実現するにはまだまだ道のりがありそうです。
1、 今回、観光レンタルサイクル実験が行われますが、実は、昨年9月から2月静鉄新清水駅を拠点に通勤、商用、観光分野でのレンタサイクル社会実験が都市交通デザイン会議や環境局も加わるコンソーシアム方式で行われています。こうした成果を今回の観光レンタサイクル実験も含めに活用できるわけでありますので、市民団体との連携と縦割り解消から始めていただきたい、と思います。
2、 そのためには、コペンハーゲンの自転車協会ような、静岡でいうと都市交通デザイン会議等市民レベルのNGOを応援し、自転車政策における協働の体制を整えること。
3、 そして、駐輪場が自転車を置くだけの空間でなく、特に青葉・追手町駐輪場は自転車の修理もでき、楽しさあふれる自転車情報のインフォメーションセンターに変えていくこと。
4、 自転車に関する条例は全国で1000程ですがほとんどが放置自転車対策で静岡市も例外ではありません。盛岡市では既に制定されていますが、自転車の購入から利用、廃棄まで車としてのライフステージにおける市長、市民、商業者、事業者、学校などその役割と責任を明確にする新たな自転車条例を制定し、文字通りの自転車先進都市に踏み出していただきたいことであります。