韓国メディアから「戦争賛美の映画」、たばこ禁煙市民団体から「喫煙シーンが多すぎる」との批判を受けている宮崎 駿 監督 「風立ちぬ」。宮崎アニメの大ファンとして情けないが、まだ観ていない。NHKの映画製作過程を追ったドキュメンタリー番組。
製作過程の怒鳴り散らすシーンにファンタジーを作り続けてきた宮崎さんだがその姿にやや安心もする。作品に向かい合うときの真剣勝負。「殺戮の道具を作った堀越二郎」を何故描くのか。その葛藤が伝わってくる。ただ、撮影されている中での作品制作。
不思議な感覚もある。何よりも、最初の場面で鈴木プロデューサーが語った宮崎さんの老いがもたらす「作品の動きの激しさの消失」。「もう俺には時間がないんだ」。ナショナリズム蔓延するこの時代との徹底した緊張感こそが、この映画の生命線だろう。
自分もそう生きたいもの!生きているつもり!生きよう!