河合雅司 「未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること」読了
前回読んだ本の続編だ。
今度は人口減少が原因で身近におこるさまざまな困難を予想している。
目次を見ながらどんなことが起こるのかということをピックアップして列挙してみると、
・伴侶に先立たれると自宅が凶器と化す
・亡くなる人が増えると、スズメバチに襲われる
・食卓から野菜が消え、健康を損なう
・80代が街を闊歩し、窓口・売り場は大混乱する
・老後資金が貯まらず、「貧乏定年」が増大
・オフィスが高年齢化し、若手の労働意欲が下がる
・若者が減ると、民主主義が崩壊する
・ネット通販が普及し、商品が届かなくなる
ほかにもたくさん書かれているが、どれもなんだか風が吹けば桶屋が儲かるっぽい感じのものばかりのような気がする。
ひとつだけは実感するものがあった。「80代が街を・・」というものだが、なかなかこっちの話を理解してくれないというのは僕たちの業界では2025年を待たずしてすでに普通となっている。著者は知らないだろうが、もっとやっかいなのが、前頭葉が硬直化してしまった人々のクレーマー化だ。これは本当に年を追うごとにひどくなっていると思う。今の職場は小売業ではないのでまさかクレーマーなんておるまいと思っていたら、きっちり存在していた。毎日やってきてそんなことよく見つけるなと思うようなところを突いて文句を言ってくる。本人は世の中の矛盾を正すのだと思っているのかもしれないが、本当に迷惑だ。こっちは民間企業なのでべつにてにおはを間違えたからと言って世間にどれほどの影響があるのかというものだ。俺に笑顔で挨拶をしないというのはお前がクレーマーだと認識されているということがわかっていないのだから案外幸せな人なのかもしれないと逆に思ったりしてしまう。
誰も相手をしてくれる人がいないのでなんでも言うことを聞いてくれて自分を否定しない人にたかりに行きたいという心理もわからないではないが、こっちは大迷惑をこうむっているということがまったく理解できないという人はこれからまだまだ増えてくるに違いない。
それ以外の、老人が独り暮らしになると自宅の整理整頓が行き届かなくなって何かにつまづいてけがをしたり、空き家が増えるとスズメバチも巣をつくり始めると思う。しかし、人々もただ、高齢化社会を手をこまねいて見ているだけではないだろう。政治レベルで何もしてもらえなければ自分たちでなんとかすると思う。
それこそ、もっと動ける老人が増え、そういう人たちはネットにも長けているからそういうものを使って自分の体力の衰えをカバーしてゆく術を見つけ出すのだと思う。
この本も、最後にわずかだがこういった困難に対してどういったことをすればよいかということを書いているが、どちらかというと起こりうることを面白おかしく書いている部分が主体だ。ワイドショー的な興味本位というもので、読者もそういったものを求めているというのがこの本が出来上がった所以だろう。
おそらく、この本を読んでいるひとは僕を含めて自分にはそんなことは降りかかってこないと思い込んでいるから笑いながら読めるのだと思う。
まあ、そんな感じで読めばそれでいいくらいの内容だった。どういった方法でそんな事態をカバーできるか、少しだけ備えをシミュレーションしておけばいいかなとは思ったが・・。
せっかくなのでその対処法、この本では、「今からあなたにできること」としてまとめられているが、書き留めておこうと思う。
・働けるうちは働く
・一人で二つ以上の仕事をこなす
・家の中をコンパクト化する
・ライフプランを描く
・年金受給開始年齢を繰り下げ、起業する
だそうだ、どれもこれもなかなかハードルが高い・・。
前回読んだ本の続編だ。
今度は人口減少が原因で身近におこるさまざまな困難を予想している。
目次を見ながらどんなことが起こるのかということをピックアップして列挙してみると、
・伴侶に先立たれると自宅が凶器と化す
・亡くなる人が増えると、スズメバチに襲われる
・食卓から野菜が消え、健康を損なう
・80代が街を闊歩し、窓口・売り場は大混乱する
・老後資金が貯まらず、「貧乏定年」が増大
・オフィスが高年齢化し、若手の労働意欲が下がる
・若者が減ると、民主主義が崩壊する
・ネット通販が普及し、商品が届かなくなる
ほかにもたくさん書かれているが、どれもなんだか風が吹けば桶屋が儲かるっぽい感じのものばかりのような気がする。
ひとつだけは実感するものがあった。「80代が街を・・」というものだが、なかなかこっちの話を理解してくれないというのは僕たちの業界では2025年を待たずしてすでに普通となっている。著者は知らないだろうが、もっとやっかいなのが、前頭葉が硬直化してしまった人々のクレーマー化だ。これは本当に年を追うごとにひどくなっていると思う。今の職場は小売業ではないのでまさかクレーマーなんておるまいと思っていたら、きっちり存在していた。毎日やってきてそんなことよく見つけるなと思うようなところを突いて文句を言ってくる。本人は世の中の矛盾を正すのだと思っているのかもしれないが、本当に迷惑だ。こっちは民間企業なのでべつにてにおはを間違えたからと言って世間にどれほどの影響があるのかというものだ。俺に笑顔で挨拶をしないというのはお前がクレーマーだと認識されているということがわかっていないのだから案外幸せな人なのかもしれないと逆に思ったりしてしまう。
誰も相手をしてくれる人がいないのでなんでも言うことを聞いてくれて自分を否定しない人にたかりに行きたいという心理もわからないではないが、こっちは大迷惑をこうむっているということがまったく理解できないという人はこれからまだまだ増えてくるに違いない。
それ以外の、老人が独り暮らしになると自宅の整理整頓が行き届かなくなって何かにつまづいてけがをしたり、空き家が増えるとスズメバチも巣をつくり始めると思う。しかし、人々もただ、高齢化社会を手をこまねいて見ているだけではないだろう。政治レベルで何もしてもらえなければ自分たちでなんとかすると思う。
それこそ、もっと動ける老人が増え、そういう人たちはネットにも長けているからそういうものを使って自分の体力の衰えをカバーしてゆく術を見つけ出すのだと思う。
この本も、最後にわずかだがこういった困難に対してどういったことをすればよいかということを書いているが、どちらかというと起こりうることを面白おかしく書いている部分が主体だ。ワイドショー的な興味本位というもので、読者もそういったものを求めているというのがこの本が出来上がった所以だろう。
おそらく、この本を読んでいるひとは僕を含めて自分にはそんなことは降りかかってこないと思い込んでいるから笑いながら読めるのだと思う。
まあ、そんな感じで読めばそれでいいくらいの内容だった。どういった方法でそんな事態をカバーできるか、少しだけ備えをシミュレーションしておけばいいかなとは思ったが・・。
せっかくなのでその対処法、この本では、「今からあなたにできること」としてまとめられているが、書き留めておこうと思う。
・働けるうちは働く
・一人で二つ以上の仕事をこなす
・家の中をコンパクト化する
・ライフプランを描く
・年金受給開始年齢を繰り下げ、起業する
だそうだ、どれもこれもなかなかハードルが高い・・。