今日は八洲学園大学の公開講座を自宅のパソコンで受講しました。(1)
今回こそ会場で受講しようと思ったのですが
昨夜、息子が急に高熱を出したので、家の中はバタバタ!
朝もまだ熱が続いていたので、会場での受講は断念。
しかし、娘をあやしながらですが
自宅で授業を受けられたので、とても助かりました。
小さな子供がいる私には、WEB授業の存在はありがたいです。
高鷲志子先生の授業は、絵本の読み聞かせや、図書館サービスの授業ではなく
大学の英文科などで開講されている、児童文学の授業といった感じで
英米文学に疎い私には、とても参考になります。
絵本の勉強となると、どうしても沢山の作品を多く読み
知ることに重点が置かれがちですが
一つの作品を深く読むという作業は、子どもに本を手渡す人には
とても大事なことだと思うのです。
私は学生時代、国文科にに在籍していたので
一つの作品を深く読む機会に恵まれていたのですが
今思うと、あれは貴重な体験でした。(2)
国語の勉強だと、テストで点をとるための読みをしなければいけませんが
絵本の読みき聞かせは、どんな風に子どもが受け取ってもOKなのです。
子どもはうまく説明できないかもしれませんが
その子なりの人生経験が、作品の読みに繋がっていきます。
絵本は文学であり、良質な絵本は良質な文学です。
子どもの美しい心には、美しい文章、美しい絵が必要だと私は考えます。
美しく見せようとごまかしているものではだめです。
食に例えて言うなら、複雑な調味料を使わなくても
素材の味だけで十分美味しい
または、シンプルな調理や調味料だけでも
十分においしく食べられる食材が、幼い子どもには理想的でしょう。
実際離乳食もそのような調理の仕方が多いです。
最初からソースをたっぷりかけているような料理を食べていたら
濃い味に慣れてしまい、味覚がおかしくなってしまいます。
作品を深く読むのは、料理を一口一口、丁寧に味わって食べているようなもので
その料理のどんなところがおいしいのか?どんな食材や調理が
その料理をひきたてているのかを考えるのと似ています。
私たち大人が、子どもの食べるものに関して
関心を持つことはとても大切なことです。
子供の年齢に合った料理か?その料理は子供の成長にふさわしいものか?
絵本も料理と似ています。
子どもの絵本を選ぶとき、料理のことを思い出して
選んでみるとイメージがわきますよ。
なんだかかなり深い部分まで語ってしまいましたが
昔から、文学を深く読むと、いろいろなものが私の中でくっつき始め、
一つのまとまったものになっていくことが多いんです。
ちょっとまとまりのない文章でも申し訳ないです。
文学という軸は、絵本でも大人が読むような文学でも
かわらないんですね。
今日はそうした刺激を受けたので、いろいろなものがくっつき始めたため、
ついついあれこれ語ってしまいました。
文学は奥が深く、そして面白いもので、とても興味深いです。
子ども達が絵本が大好きな理由がわかる気がしました。
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【注】
(1)初回の授業については、過去ログ
「八洲学園大学公開講座「子どもの本の深みに迫る」1」 参照。
(2)かなり古い過去ログ
「絵本の読み聞かせ」 に、学生時代文学を勉強して来れてよかったことが綴られている。