MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

良質な本のもつ底力

2014年02月02日 | 文学関係
インフルエンザにかかって丸3日が経ちました。

昨夜までは熱が39℃くらいあり、フラフラしていたのですが
今朝起きた時には体がだいぶ軽くなり、熱を計ったところ
平熱になっていたので、休息と薬が効いたのだなと思いました。

しかし、子どもにうつると困るので、子どもの近くに行けず
喉が痛いため、声に出して絵本を読むことができません。

ここ数日、子どもに絵本を読んであげられていないので

子どもと絵本が読めないって寂しいなぁ・・・
絵本を読むことで、子ども達からパワーをもらっていたのかもなぁ・・・


と、しみじみ思いました。

しかし、私がこんな状態で絵本が読めないのがわかったからか
子どもはパパに絵本を読んでもらえばいいと思ったようで
久し振りに夫が子供に絵本を読んでいる姿を目てホッとし
学生時代に読んだ夏目漱石の『こころ』を本棚から取り出し、久し振りに読んでみることにしました。

こうした小説は子供の成長をきっかけに、大方処分してしまったのですが
有名どころは何冊か残しておくことにしたのです。
それで、まとまった時間ができたら読み返そうと思っていたのが、漱石の『こころ』でした。

読み始めてみると・・・

本来なら寂しい病人生活を送るはずだった私が
この小説のおかげで、自分らしさを取り戻したのです。

小説の細かいところはだいぶ忘れていましたが
一度読んだことのある小説は、過去に読んだ手がかりがあるので非常にとっつきやすく
忘れていたところは今回読むことで補えたので、余計に読書が楽しく思え
まるで高熱とよく戦ったご褒美のようでした。

学生時代に受けたこの本の印象と今回の印象とはかなり異なり
主人公よりも先生や、先生の奥さん寄りになって読んでいる自分がいて
歳を重ねると、本から受けるものも変わるのだなぁと思いました。
子ども達が成長と共に、絵本への反応が変わってくるのと同じように・・・

私はこの時、良質な本には力があると、改めて思いました。

そんなことは前々から頭ではわかっていたつもりでしたが
改めて「良質な本のもつ底力」を感じたのです。

私のように感性が鈍ってきた大人が読んでも、良質な絵本の魅力にひきつけられるのですから
五感をフルに活用して育つ子ども達が、絵本を大人たちに読んでもうことは、どれだけ楽しいことか!
また、一人でそれらの絵本を読むようになったとき、どのような印象を受けるのか・・・



いろいろな発見があり、ワクワクドキドキしたした一日でしたが
子ども達の声が廊下越しに聞こえてくると、そんな発見はどこへやら?!

早く子ども達と絵本を一緒の楽しみたいなぁと、純粋に思ってしまいました。

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