今回はパレスチナがテーマ。関係ない話も多いけど、一応これは中東ブログなのだった。(自分に言い聞かせている)
この女の子の話です
パレスチナ人の少女、アフド・タミーミーちゃん(17歳)だ。去年の12月にイスラエル兵を平手打ちしたことで有罪判決を受け、イスラエルの刑務所で8か月収監された後、今年の7月29日に釈放され、西岸地区ナビー・サーレハ村の自宅に戻った。この事件がメディアやSNSで大きく取り上げられ、アフドちゃんは「パレスチナ抵抗運動の象徴」として脚光を浴びることとなった。釈放後のインタビューで、彼女は今後もイスラエルに対する抵抗運動を続けると果敢に宣言している。
以前から、彼女やその家族(イスラエルの占領に対する抗議デモでの活発な活動で有名)に関するニュース映像を見るたびに、「ううむ、この女の子、なんだかデジャブを感じるう。気のせいだろうか・・・」などと、もやもやしていたのだが、先日自分の過去のブログ記事を読み直していて(ひまなやつ)、その理由が判明した。
私は2010年12月、ナビー・サーレハ村で毎週金曜恒例のデモに参加したことがあるのだが(といっても、人一倍こわがりだから早々に村人の家に避難して、おしゃべりしていただけ)、その当時デモ開始前に撮った女の子の写真が、幼いころのアフドちゃんっぽいのだ。年齢的にも合っている。
これです。似てない??似てるよね?!
このカフィーヤをリメイクしたワンピースがすごく似合っていて、可愛かった。周りにいた外国人のデモ参加者も盛んに写真を撮っていた。アイドル撮影会みたいだ。そばにいたパレスチナ人の子が、「彼女は有名なんだよ」と教えてくれた。「栴檀は双葉より芳し」というやつだろうか。本人だったとしたら、この頃は10~11歳くらいかな?既にイスラエル軍に対する抗議活動で目立っていたはずだ。わざわざ出かけて行った割に、デモの写真を撮ることもせずに、人んちでご飯を食べたりお茶を飲んだりしていた私とはえらい違いだ・・・
釈放後の家族写真
ちなみに母親のナーリーマーンさんは、アフドちゃんが拘束された後、様子を聞きに拘留場所を訪ねて行った時に拘束され、8か月後に娘と一緒に釈放された。アルジャジーラによると、お母さんはこれ以前にも5回イスラエルに拘束されているし、デモで攻撃されて何度も負傷している。彼女の兄弟の1人はデモの最中に亡くなったそうだ。お母さんももっと英雄視されていいと思うけど、年齢とビジュアルの問題なのか、アフドちゃんの陰に隠れてしまいがち・・・お父さんはというと、11回逮捕歴があり、イスラエルの刑務所で拷問されて昏睡状態に陥ったこともあるらしい。息子たち(アフドちゃんの兄弟)もイスラエル軍に何度も殴られている。でも不当な占領に対する抵抗を決してやめない。パレスチナ人は勇敢なのだ。
以前彼女の写真を載せたブログ記事:
ナビー・サーレハのデモ~毎週金曜日の小さなインティファーダ~(1)
https://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/d05e9ab5a337c0ec9c1f006b37d6a7cc
ちなみに、この記事の続きの(2)は、アップした後に誤植を訂正しようとした際、宇宙のブラックホールに吸い込まれてしまった。(なにかの入力ミスで消えた)誤植なんかほうっとけばよかった・・・
ロイター通信の記事(英語):Palestinian teen freed from Israel jail will continue resistance - as lawyer
ユーチューブ:Palestinian teen freed from Israel jail will continue resistance
https://www.youtube.com/watch?v=sLMt0-aVYts
アフドちゃんについてのアルジャジーラの記事(アラビア語)
(終わり)