先月末、アンマンの「シティーモール」という大きなショッピングモール付近の空き地にある、非公認のシリア難民キャンプを訪れました。
連れて行ってくれたのは、こちらでシリア難民支援活動をしている「サダーカ」という日本の団体の責任者の奥さん。
彼女は以前にこのキャンプを訪れたということでした。
ヨルダンに数日間だけ滞在していた、イラクでシリア難民支援活動に携わっている友人と一緒に、3人で行きました。
空き地に立っていたテント2、3軒のうち、1軒にお邪魔ました。
そのテントは、「ああ、テントやわ!」ってかんじのテントでした(どういう説明やねん)。
私が大昔、林間学校で寝たときのテントよりずっと広いけど(わかりにくいな)、要するにテントです。
雨風はしのげるけど、夏暑くて冬寒いに違いない。
そこに住んでいたのは、年配の(でもそれほど年配じゃないのかも)イラク人女性と、娘さんや孫たちでした。
この女性はシリア人と結婚して、シリアに住んでいたのですが、情勢が危険になったためヨルダンに避難してきたそうです。
ご主人は数年前に亡くなっていて、未亡人。
イラク人やパレスチナ人って、自国から避難した先で紛争が起こって、二重に避難する羽目になったりしている。
その苦労は測りしれないです。
娘さんが何人いたかは記憶にないのですが、2人は乳飲み子を抱え、別の1人はダウン症でした。
娘さんの1人の旦那さんも同居しているけど、メンタルな問題が抱えているとのこと。
私たちが訪問したときは、彼は最寄りのモスクにお祈りに行っていて、留守でした。
モスクに通っていると聞いて、私たちは少し安心しました。
モスクは重要~。
そこで聖職者や親切な地元の人たちと出会うことが、支援を受けるきっかけになりますからね。
実際、支援してくれる親切な人たちもいて、
出産の時には病院に連れて行って、料金を代わりに払ってくれたそうです。
テントには一応電気が通っているとのことでしたが(間違いなく非合法)、水道はないから、モスクに汲みに行っているとの話でした。
洗濯ものが干してあったので、洗濯はできているようでしたが(アラブ人の主婦って、マニアックに洗濯する人が多いし)、
大勢いた子供達(未亡人の孫たち)は、みんなかなり腰の入った汚れ方をしていました。
なかなかお風呂に入れないんだろうな…。
そんなテントに、なんと猫がいたんですよ。
すごく人懐っこい三毛猫で、私の膝で丸くなった。
か、かわいい…。
自分たちの食べるものがろくにない、厳しい暮らしをしていても、猫にも分け前をあげるなんて素晴らしい…。
でもやっぱりお腹を減らしていたみたいで、私がドライフードをあげたら(常に携帯している)、がっついて食べていました。
これから暑くなるのに、あんなテントで暮らすのは大変だと思います。
未亡人は、「ここの暮らしは大変だけど、安全だからシリアに残るよりずっといい」と語っていましたが…。
なにか、私たちにできることはないだろうか?
もっと色々話を聞いたんだけど、記憶力が弱いのにメモを取らなかったせいで、すべてに靄がかかっている。
いつも思うけど、やっぱり年齢的にも、メモ取りは必須ですね(いつも思うのに、学習しないんやね~)。
写真を何枚か撮ったので、以下に一部を載せます。
今日はネットの調子が悪いので、残りは後日~
テント外観
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/fc/0047f8a5ecbb085d20c55fef89fa6584.jpg)
この赤ちゃんは下痢をしていた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/02/29724b55828f33da995800ec09cc32cc.jpg)
ダウン症の娘さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d4/4633b7bd437f44fa54ee792c4e2e2737.jpg)
難民家庭には子供がいっぱいいることが多い
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/49/0792f858afa594f274c4d58edee275cb.jpg)
ミケ、愛くるしい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/ec/ea006a9a3a9ee94e0d1b0393958894a2.jpg)
私のひざで丸くなるミケ~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/76/c659e889629aaf8905e663b8e0a15536.jpg)