外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

シリアからトルコに移住する

2010-02-16 21:00:23 | トルコ
なんだかすごく久しぶりに更新します。やっと更新できてとても嬉しいです。

現在私はトルコに住んでいます。
今年の1月にシリアから移動しました。イスタンブルからバスで4時間くらいの距離の、ブルサという街にアパートを借りて住み始めて、もう3週間ほどになります。

シリアのダマスカスでのアラビア語学習に行き詰まりを感じ(上達しないし、でも語学学校は行きつくしたし、仕事もないし、何をすればいいのかわからないぞ、困ったなあ、という状況)、そろそろなにか新しいことを始めたほうがいいのではないか、と思い始めたのは随分前のことです。

そもそもトルコは私の初恋(?)の国。トルコに暮らしてトルコ語を勉強することは、ずっと私の夢のひとつだったので、この際試してみることにしました。ただ年齢的にも能力的にも経済的にも、いまさらトルコ語をマスターするのは無理だろうとあきらめているので、3ヶ月と滞在期間を短く区切って、あちこち旅行しながらほどほどに勉強することにしました。なので、これは引越しというよりは長期旅行に近いと言えましょう。

トルコ。
その昔、高校の世界史の授業でセルジューク・トルコやオスマン帝国について習ったときに、「トゥグリル・ベク(セルジューク朝創始者だったと思う)」とか「スレイマン大帝」とか「イエニチェリ軍団」などの言葉の響きが妙に気に入って以来、ずっと気になる国でした。大学ではトルコ史を専攻し(でも怠け者だったので全然勉強なかったですが)、社会人になってからもトルコ語コースに通ったり、友達と観光旅行したりはしたのですが、トルコ社会の人間関係はねっとりまったりと濃そうで、非社交的な性格の自分には合っていないのではないか、という危惧のため、留学に二の足を踏んでいたのです。首尾よく両想いになって付き合った場合の性格の不一致を怖れて、結局告白できず片想いのままだったというかんじかしら。そんな臆病な恋でした。ふ。
でもトルコはやっぱり忘れられない人(国)。
未練はいつまでも残り、イタリア滞在中もフィレンツェ大学でトルコ語の授業を選択し、シリアでもアラビア語学習の傍ら、ダマスカス大学語学センターで2ヵ月半のコースに通ったりしました。

そんなわけで、ダマスカスでの暮らしに行き詰まりを感じ、そろそろ日本に帰って仕事を探したほうがいいのではないか、と思い出したときに、「やっぱりトルコに住んでみたい、性格の不一致がなにさ、トルコに行かずに日本に帰るわけには行かないわ」と思いつめたのです。あの人間関係が生々しいイタリアやシリアに住んでいたわたしが、トルコに住めないわけがないのです。さあ、トルコに対する自分の愛の深さを確かめに行かなきゃね。

トルコに移住することを決めたら、次は住む街を選ばないといけません。どこでもいいのですが、トルコ語学校があり、ある程度外国人が存在し、あまり寒くないところがいいな。高橋ゆかりの漫画「トルコで私も考えた」を読んで以来、通ってみたかったトルコ語学校「トメル」はイスタンブル、アンカラ、イズミル、アンタルヤ、ブルサ、アランヤなど、トルコ各地にあります。イスタンブルは都会すぎて性に合わないけれど、アランヤのようなマイナーな土地(よく知らないけど)に住むのもそれはそれで難しそうです。
くよくよくよくよ迷った結果(優柔不断なのですよ)、イズミルに決めました。イズミルって行ったことないけど、地中海沿岸だからあんまり寒くないだろうし、イスタンブル、アンカラに次いでトルコ第3の都市だから外国人も結構いるだろうし、そのわりに観光名所でもリゾート地でもなくて普通そうだから暮らしやすいかも、と思ったのです。知り合いもいないし、言葉もよくわからないし、家の探し方も知らないけど、まあなんとかなるだろう。1年半のシリア滞在のおかげか、私は最近ますますお気楽になり、あまり深く心配することがなくなってきたのです。

ダマスカスのアパートを1月19日に引き払い、バスでアレッポに出て1泊し、翌朝アンタクヤ行きのバスに乗ってトルコに入国。アンタクヤでバスを乗り換えて地中海沿岸のリゾート地アンタルヤへ行き、そこに住むドイツ人の友達のところで3泊させてもらって、少しのんびりしてからイズミルに向かいました。
しかしそうこうしているうちに、ダマスカスで知り合ったトルコ人のご家族が、ブルサにある自分達のアパートがずっと空いているから、良ければそこに住まないか、と申し出てくれたので、結局イズミルではなく、ブルサに住むことにしたのです。イズミルで家探しの苦労を経験せず、安易に申し出を受けて、ブルサの彼らのアパートで暮らすと決めたことが、自分にとって正しいことだったか、今でもよくわかりません。

コメント
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