伊豆大島での2日目。
たっぷり寝た後(多分9時間くらい)、朝6時に起きて温泉に入った。全体的にこじんまりとしているが、お湯の水圧が強く、露天風呂も付いていて悪くない。先に入っていた人が出て行った後は、私一人だった。少し寒かったが、露天風呂で空を見上げ、風に木の葉が揺れる音や小鳥の囀りを聴いていると、朝っぱらから詩人になってしまいそうな気分になる。
他のお客さんが入ってきたので湯から上がり、部屋に戻る。露天風呂付の部屋に泊れる身分になりたい。でもきっと一生ムリね・・・ふっ
7時半に朝食に行く。昨夜夕食を食べたのと同じ部屋だ。旅行の時くらいしか朝起きないので、朝食を取るのはおそらく1年ぶりくらい。朝起きてお風呂に入ってご飯を食べるのって、とっても清々しい気分だ。旅行って、素晴らしい。
小鍋で温めて作る自家製豆腐がメインの朝食。私にはちょうどいい量で、ご飯も美味しく炊けていた。
10時にホテルのシャトルバスに乗って岡田港に出て、そこから路線バスに乗り換えて三原山の山頂口に行った。
乗り換えの待ち時間が少しあったので、岡田港周辺を散策。
お地蔵さんの祠をのぞき込む
趣のある旅館。 よく見たら看板猫がいた。
警戒警報発令中
「ち、場所を変えるか」
なんだか絵になる風景
すぐ近くにある八幡神社という神社に行ってみたら、そこにも大きなハチワレ猫がいた。(左の方)
「こいつら誰?」
「とりあえず避難しとくか」
八幡神社
微笑んでいる狛犬の親子。子犬が大人顔な気もするが。
別の家の屋根にも昼寝猫がいた。
二度寝ですかね。
脇道を抜けて海に向かう。
カモメが大勢いた。
防波堤にはメジロさん(なんとなくさん付け)
バスは時間通りに出発し、11時頃に山頂口に着いた。13時30分の帰りのバスまでに山頂まで往復することになる。山頂に登る観光客は他にも何組かいたが、全体的に閑散としている。コロニャ(コロナ)の時代の観光にはピッタリだ。
バスを降りて少し歩き、このお茶屋さんの誘惑を振り切って先に進む。
ここの右手の道を降りていく。
山頂までは1本道なので、方向音痴でも迷いようがない。
前方には、乳飲み子を抱っこし、別の子をのせたベビーカーを押している若そうな女の人と、年配の女性が歩いていた。ベビーカーを押している人は辛そうな顔をしていたし、年配の方の人は手助けをする気配もなく、気ままに歩いていた。これは何かの罰ゲームなのだろうか・・・
スーツに手ぶらというスタイルで登っていく3人組の男性のグループも気になった。彼らは私たちより先に登頂したのだが、戻ってきたのは1人だけだった。後の2人はどこに消えたんだろう・・・どうも三原山は謎が多いスポットのようだ。
溶岩にはススキが良く似合う。
こういう人工的な洞穴のようなスペースが何か所かあった。何のためのものだろう。
歩き疲れたことを見透かしたように、恐ろしいタイミングで休憩スポットが出現。
座って遠くを眺めると、青い海が見える。確かに素晴らしい眺望だ。
道の両側にロープが張られた場所に来たら、山頂まであと少し。
三原神社を越えて少し行くと
火口展望場に着く。
煙が上がっている。この日は寒かったので、降りて行って温まりたかったが、そういうわけにもいかない。
帰り道
最初のバス停に戻り、しばらく待ったらバスがやってきた。
岡田港に戻って、良さそうな食堂に入って、遅めの昼食をとった。
「一峰」という店だ。(食べログ) 建物の2階にある。
メニュー アルコールの品揃えがけっこう充実している。
私は白身魚のべっこう漬けをつまみに地元の焼酎を飲んだ。どちらも美味しかった。
焼酎のお湯割り、冷えた身体が温まる。おつまみ付き。
コースターはウサギと椿のデザイン入り。ウサギがなんだかなまめかしい。
妹は明日葉そば。麺に明日葉が練り込んであるらしく、ほんのり緑色をしていた。
出されたお茶も明日葉茶だった。明日葉も伊豆大島の名物らしい。
店の片隅にあったアボカドの種(?)
元町港に戻るバスを待っていたら、また猫を見かけた。岡田港周辺には猫が多いようだ。みんなまるまる太っていて、毛並みがよかったので、飼い猫かもしれない。
ちょっとしょぼくれた顔の猫さん
「かゆかゆ」
「・・・視線を感じる」
「やっぱり、まだいたか」
猫には港が良く似合う。
元町港に戻ったら、もう夕方だった。海辺に出て、夕陽を眺めなければ。
夕陽が海に沈む瞬間。誰がどう撮っても良い写真になりそうな予感。
酒屋に寄ってから宿に帰り、きれいに掃除されて布団が敷かれた部屋でごろごろして、食前酒のチューハイを飲みつつ夕食を待った。
この日の夕食は、魚や野菜の蒸し鍋がメイン。魚中心だが、鴨肉のローストもあった。肉派の私には嬉しい。
食べた後は、また早く寝た。慣れない山歩きをして疲れたのだ。
こんな生活してたら、健康なヒトになってしまう気がして、ちょっとコワい・・・(2泊3日や)
(続く)