先日、東北沢のエジプト料理店「デリショップ うちむら」に行った時のことを書いたが(これ)、その際に東北沢の隣りの代々木上原駅から行って、東京ジャーミイの裏のトルコ文化センターに入っているハラールマーケットに寄ってから行った。今回はその時の写真を載せる。
日本最大のモスク、東京ジャーミイについては、2015年に「東京ジャーミイはトルコの飛び地のよう」という記事を書いた(これ)。あそこはトルコ政府が所有・運営しており、イマーム(礼拝導師)もトルコから派遣されて来るので、実際、飛び地のようなものなのだ。
2015年当時はハラールマーケットはなく、モスク付属の建物の通路のようなスペースに物販コーナーがあるだけだった。比較的最近になって、東京ジャーミイ(以下ジャーミイ)の裏手にあった駐車スペースや歴史的な建物をつぶして文化センターが建てられ、そこにハラールマーケットやカフェがオープンしたのだ。
ジャーミイのハラールマーケットに行くのは今回が初めてだったので、嬉しがって写真を撮りまくり、枚数が多くなってしまったが、お付き合いいただければ幸いだ。
代々木上原駅からジャーミイは、徒歩5分くらいだ。行き方は簡単で、方向音痴の私でも迷わない。(行き方は末尾に貼った食べログのリンク参照)
ミナレット(塔)が目印
入り口
外壁にアラビア語のワーウの文字(و)が大小重なり合うように彫ってある部分が好き。親子っぽくて。これはトルコのモスクでも見かけたことがある。
今回はモスクは素通りして、裏手の文化センターに直行した。
モスクの正面右手の方に目印が出ていた。
ジャーミイの後姿 どこから見てもトルコのモスクそのものだ。
トルコ文化センター
建築様式が、トルコの世界遺産サフランボルの古民家に似ている気がするのは私だけ?
行ったことはないが、サフランボルの古民家はこういうやつだ。(ウィキペディアの写真)
では、入ってみましょう。
ハラールマーケットは1階にある。入って左手。
広めのスペースに、棚が沢山並んでいた。トルコ製品ばかりかと思ったら、インドネシアやパキスタン、韓国など、他の国の製品も多く、バリエーションがあった。
食料品と並んで販売されているグッズは、ほぼトルコ製品のようだった。トルコに行かなくても、ここに来たらトルコ土産が買えるので、トルコに旅行したフリをするのに使えるかもしれない。脱コロニャ(コロナ)の時代が来たら。
かわいいお客さんがいた。
私たちが行ったときは、宗教の戒律に沿ったハラールフードを求めてやって来るイスラム教徒よりも、異国情緒に惹かれる日本人の若い女性の買い物客の方が多かった。ジャーミイの広報担当の下山さんも店内にいて、彼女たちにあれこれ説明してあげていた。中には、礼拝用マットを買っている人もいた。
礼拝用マット 1人用で持ち運べる。
イスタンブールのエジプシャン・バザールにある老舗のコーヒー豆(粉)店「メフメット・エフェンディ」の製品まであって、ドキドキした。
両目がMの字になっている顔のマークが目印だ。銅製のジェズヴェ(トルココーヒーを入れるための柄杓)まである。こんなものが東京のお店で買える時代が来るなんて、感慨深いわ・・・
アルコール分の入っていないハラール醤油。けっこう高い。
豚肉・豚製品の入っていない貴重なハラールのインスタント麺。
懐かしいインドミーの焼きそばバージョンもあった。これは激辛のやつかも。
パキスタン産のバスマティ・ライス 袋だけでも欲しくなる。
冷凍のファラーフェルも買える。味はどうなんだろう。
ファラーフェルは、インスタントの粉末もあった。
但し、インスタントのファラーフェルは全然美味しくなかったりするので、やはり豆から作った方がいいだろう。
クスクス もうちょっと安かったら買うんだが。
葡萄の葉巻き。中にはピラフが入ってる。
友人が買って食べたら、コクがあって美味しかったらしい。スプーン付きなので、ベンチ飲みのお供に良いかも。白ワインに合いそう。(ハラールの意味なし)
シリアやヨルダンなどの家庭でよく手作りされる茄子の漬物「マクドゥース」 これはレバノン製。
茹でた小茄子にパプリカやクルミなどを挟んでオリーブオイルに漬けた料理。マクドゥースについては、この記事に書いた。
冷凍のパン
ジュース類 ジュースは普通ハラールだが。
トルコから輸入された冷凍の丸鶏など。鶏はトルコ語で「TAVUK」(タウック)だ。
蜂蜜 左がアメリカ産、右がトルコ産
トルコの蜂蜜は美味しいと思う。下山さんは「トルコの巣箱入りの蜂蜜、あれ美味しいよねえ~」とうっとりした顔で言っていた。上の製品は巣箱なしだが、十分美味しいはず。
トルコの葡萄シロップ「ウズム・ペクメズ」 やたら甘いが、体にいいらしい。
ひよこ豆のペースト「ホンムス(フムス)」を作る際に使うゴマペーストもあった。
ハラールのヌテッラもあるな。
レジ脇のケーキコーナー
ヒジャーブ(イスラム教徒の女性が被る布)をしたマネキンの辺りにトルコ国旗があるのが、トルコの飛び地の証(?)
ここで買うべきもののひとつ、バクラワ様。トルコ・アラブ菓子界における横綱級の存在だ。
モチモチしたトルコのお菓子(アラブにもある)「ロクム」もおすすめだ。
私はピスタチオ入りが好きだ。歯が悪いから買えないんだが・・・
焼いて食べたら美味しいハルミチーズ これもトルコからの輸入品だ。
トルコのチャイグラスのセット
トルコのアルコール消毒液「コロンヤ」も買える。(参考)
猫の昼寝用のクッション
欲しいものは一杯あったのだが、予算には限りがあるし、優柔不断なので結局選べず、何も買わなかった。写真を撮るだけで満足してしまったともいう。一緒に行った友人は色々買っていたが。
トルコ文化センターにはカフェも入っているのだが、コロニャのせいで現在は閉鎖しているとのことだった。再開されたら、ぜひ行ってみたいものだ。あと、本屋も入っているようなので(さっき気づいた)、そこも覗いてみたい。トルコ語の本があればいいな。
(参考)
ジャーミイのハラールマーケットのオンラインショップ
https://halalmarket.tokyocamii.org/
カフェの食べログ
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131811/13198118/
ジャーミイを紹介する動画
夜のジャーミイも綺麗だ。アザーン(礼拝への呼びかけ)が流れたら最高なんだが。
(終わり)