秋の使者「キリン秋味」が発売されてからも、死人に鞭打つような厳しい残暑が続くが、皆様はいかがお過ごしだろうか。
私はもはや生きる屍だが、なんとか気力を振り絞って、久しぶりにブログを更新する。 今回はまとめ書き日記だ。あ~、しんどい・・・
8月某日
夜、公園でベンチ飲みをしていたら、どこかから飛んできたゴキさんが私の腕に着地した。
動揺して腕を振り回し、なんとか地面に降りていただいたのだが、その際にスマホも下に落としてしまった。幸い高さがあまりなかったので無事だったが。私もまだまだ精神修養が足りないようだ。
この公園でゴキさんに飛びつかれたのは2度目。夏の夜の公園はゴキさんに満ちている。彼らはとてもフレンドリーで、気軽に人間とスキンシップをとろうとするのだ。
しかし、しばらく周りを観察しても、他に腕を振り回したり、叫んだりしている人はいなかったのが腑に落ちない。もしや、ゴキさんたちは私を「巨大なエサ」だと認識して、ピンポイントで狙ってくるのか。
「ピノキオの冒険」の表紙。ベッドに乗ってるのはコオロギのはずだが、どう見ても・・・
8月某日
ファイザーのワクチンの2回目の接種の日なので、午後近所の内科に行く。
1回目の時、お医者さんに「解熱剤持ってないんですけど、熱が出たりするんでしょうか」と聞いてみたら、「1回目はどうもないですよ」と軽くいなされたが、実際なんともなかった。打った箇所とその周辺がその日の夜から翌日にかけて痛んだだけだ。
しかし、ファイザーは一般的にモデルナよりも副反応が弱いと言われているものの、発熱する人も少なくないようなので、2回目に備えて市販のイブプロフェンの解熱剤を買っておいた。翌日の仕事の予定はあらかじめ変更してもらい、当日は出かける前に夕食の用意もしておいた。高熱が出て、料理どころではなくなるかもしれないと思ったのだ。
注射後、15分間待機してから帰宅し、とりあえずワクチン接種完了の祝杯を上げる。
つつましく発泡酒で、一人で乾杯
何時間後に熱が上がるんだろうとドキドキしながら待っていたが、いくら待っても熱は出なかった。注射された箇所は直後に痛み出し、翌々日まで痛かったが、それだけだった。ちょっと拍子抜けだ。イブプロフェンの薬、千円もしたのに・・・
ちなみに、1回目は右腕、2回目は左腕に打ってもらった。普通は利き手の反対側に打つものだが、私の場合は子供の時に左利きを矯正された関係で、どちらも利き手のようなものだからだ。
副反応が筋肉痛だけということは、抗体が出来ていないのかもしれないと思ったが、副反応の強弱と抗体の形成は無関係らしい。(参照)
しかし、酒をよく飲む人にはワクチンの効果が出にくいというデータ(これ)もあり、ブレイクスルー感染の可能性もあるから、引き続き注意しなければいけない。
8月某日
カルディで現品限りのセールに釣られて買った「バクラワ」(バクラバ)を食べる。バクラワは溶かしバターを塗ったパイ皮にピスタチオやクルミ等のナッツ類を挟んで焼き、仕上げにシロップをかけたお菓子だ。
これ
バクラワはオスマン帝国発祥と言われ、トルコやアラブ諸国の他、バルカン半島や中央アジア等の広い地域で食べられているらしい。これは北マケドニア産。北マケドニア(共和国)の旧称はマケドニアだが、「国名を変えろ」というギリシャの圧力に負けて、近年改称したのだ。
そういえば、かつてダマスカスの下宿で同居していたギリシャ人の男の子は、「ギリシャ人はアレクサンドロス大王の話になると理性が吹っ飛ぶ」と言っていた。ギリシャ人の英雄アレクサンドロス大王がギリシャ北部のマケドニア地方出身で、同地を治めたという歴史的経緯があり、ギリシャ人には「マケドニア」を名乗る国の存在が許せなかったらしい。
3個入り
恐る恐る1個目を一口食べたら、案の定激甘だった。ラム酒をかけたら食べやすくなるかもしれないと思い、たっぷりかけて食べてみたら、単に酒臭くて甘いお菓子になり、いまいちだった。少し考えてから、さらにエスプレッソと生クリームをかけたら、だいぶ食べやすくなった。バクラワが「ラム入りクリームコーヒーの具」のようになってしまったが。
2個目には、自家製の甜菜糖シロップをかけてみた。「激甘のお菓子に、さらに甘いシロップをかけたらどうなるか試したい!」という衝動を抑えられなかったのだ。我ながら頭がおかしい。
シロップ増量
食べてみたら、追いシロップをかける前と甘さは特に変わっていなかった。甜菜糖シロップの甘さが控えめだったせいかもしれない。
3個目はまだ冷蔵庫に眠っている。
8月某日
ベンチ飲みしながら、スマホでアルジャジーラをライブで視聴するのが最近のマイブームだ(マイブームって死語?)。
アフガン情勢が激しい展開を見せているので、目が離せないのだ。すぐ近くに人がいない時は、イヤホンは使わない。通りかかった人は、まさか私がアルジャジーラを観ているとは思うまい。
ちなみに、アフガン関連ニュースで私が注目しているのはこの人
アフガニスタンで唯一タリバンの支配下に入っていないパンジシール州の反タリバン勢力の指導者、アフマド・マスード氏だ。男前じゃないですか??イタリア人の俳優だと言われても、すんなり信じてしまいそうなルックスだ。彼はかつてタリバンと戦って名を馳せた「パンジシールの獅子」こと故アフマド・シャー・マスード司令官(元国防相)の息子で、アムルッラー・サレー元副大統領と共に、同州でタリバンに抵抗している。
パンジシール州はこのオレンジ色の部分
マスード氏についてまとめた動画(2021/03/27)
但し、パンジシール州はタリバンに包囲されていて、まともに戦っても勝ち目はないので、停戦交渉が進められていた。この記事によると、一時停戦の合意が成立したようだが、詳細は不明だ。
アフガン駐留米軍の撤収、タリバンの都市部攻略・首都カブール制圧、退避作業開始、カブール国際空港周辺でのISのテロ攻撃と、あまりにも急激に事態が絶望の淵へと向かっていく・・・
なお、タリバンの広報担当者たちは、アッラーの名の下に嘘ばかりついているので、いずれ地獄行きだと思う。
(関連記事)
日本語で読めるアフガンニュースでは、BBCの日本語版が詳しくて勉強になる。
https://www.bbc.com/japanese/video-58351848