庭に見たことがない鳥が来た。
さっそく調べてみると、どうもシロハラではないかと思う。
写真がボケボケでよく分からないが、羽の色は灰褐色でお腹だけが白く、大きさはヒヨドリよりやや小さめ。
ネットで調べた情報や写真とも一致している。
野鳥観察を始めて10年以上になるが、この鳥は初めて見た。
もしもこの鳥がシロハラならば、北海道では生息していないので、今まで見ることがなかったはずだ。
調べてみると、シロハラは中国北東部やロシア沿岸部が繁殖地で、冬になると日本や朝鮮半島に渡って越冬する渡り鳥だそうだ。
同じ日本でも寒い場所には来ないようで、冬は西日本など積雪のない地域で越して、春になるとまた北の繁殖地に戻って行くらしい。
・・・ということは、いま中国とかロシアへ戻る旅の途中ってこと!?
渡り鳥に国境は関係ない。コロナウイルスで入国できないということもない・・・
「ようこそ~!!よくぞ遠くから海を越え山を越えて、こんな小さな身体で来てくれました。どうぞ出発までゆっくりしていってくださいね」
エサをついばむシロハラを見ながら、気分はすっかり旅館の女将さん。
おや?今度は常連のお客さんが来ましたね。シメさんです。
このシメさんは、丸いコロンとした身体がかわいいのだが、お顔は隈取をしたような模様が入ってイカツイ。
しかし、お顔はイカツイが性格はおっとりしていて、ヒヨドリのように他の鳥が来ると攻撃的に追い払うことはしないという、とても上品なお客さん。
そんなシメさんは、いつも小一時間ほど、まったりとウチの庭でくつろいでいく。
いつものようにくつろぐシメさんをじ~っと観察していたら、森の中で何か動くものがいた。
エゾリスだった。
残念ながら写真に撮ることができなかったが、大きなふさふさのしっぽを揺らしながら、一目散に走っている姿がめちゃくちゃ可愛いらしかった。
エゾリスが走り去った場所には、大きな木が一本立っていて、その木の根元には、雪が融けて深い穴ができている。
すると、その穴からも動物が出てきた。
エゾリスの半分くらいの大きさの小さなネズミが二匹、穴から出たり入ったりしている。
小さなネズミを見ながら、キタキツネに見つからないようにね・・・と祈るような気持ちになる。
とは言え、キタキツネもお腹を空かせて食べ物を探すのに必死。
春になると、がりがりに痩せた姿のキツネを見かける。
あぁ、みんなそれぞれ与えられた命を一生懸命に生きているのだなぁ。
なんてことを、自然の中で繰り広げられる動物たちの姿を見ながら思っているわけです。(夫からは暇人と言われる)