孫は夫を見ると「じぃじー」と言ってとても喜ぶ。
うちへ来ると、夫は大して遊んであげていなくて、ほとんど私が遊ぶのに不公平じゃないかと思う。
先日も孫とテレビ電話をしていたら、私には普通の笑顔だが、夫が顔を見せると目を輝かせた。
すると夫は待ってましたとばかり、面白い顔をして画面からいなくなってみたり、突然現れたりして孫を笑わせる。
そしてしばらく笑わせた後、夫は自分の用事をするためにいなくなるのだが、孫の悲しそうな顔と言ったらない。もう切なくなるくらい、、、
あとで夫に「画面からいなくなると、とても悲しそうな顔をするよ」と伝えると、夫は嬉しそうだったが「でもいつか画面から永遠にいなくなるんだよなぁ」と言った。
そう、いつか必ずみんな画面の中からいなくなる。
若い頃は、そんなことは考えもせず、永遠に画面の中に居られるような気がしていたが、還暦を過ぎると体力の衰えやら、その他の老化現象で、人生の残り時間が少なくなってきたことを実感する。
これは自分だけではないらしく、同世代の知り合いや友人たちも口を揃えて「やりたいことは、できるうちにやらないと時間切れになるよ」と言う。
ところで人生の時計というサイトを見つけた。
生年月日と性別を入れると、自分の人生の時計の時間が、今何時なのかわかる。
早速やってみたら「あなたの人生は今、17 時 34 分」と出た。
さらにこんなコメントも。
新しいことをはじめても遅くはありません。
大丈夫、まだまだ間に合います。行ったことのない場所にも今からでも、きっとたどり着けますよ。
17時34分と言えば夕食前くらいかな。
まだ何かできる時間かもしれない。よ〜し! 行ってみますか。
まだまだ間に合う、行ったことのない場所に今からでも、きっとたどり着ける、という言葉に背中を押してもらえたような気がした。