お祭りのようなユニバーサルスタジオを楽しんだ翌日は、高野山へ行って来た。
高野山はもちろん初めてで、テレビで観た高野山は、凛とした静寂さが漂っていて、決してお祭り気分で行ってはいけない場所に思っていた。
当日の朝ホテルを早く出て、なんば駅から電車に乗ったのだが、高野山へ向かう電車はすでに混んでいた。
途中で降りて人が少なくなることはなく、混み合ったまま極楽橋駅に着き、電車を降りると一斉にケーブルカー乗り場へ向かった。
人波に流されるように止まっていたケーブルカーに乗り込んだら、四人掛けの席のうち二席が空いていたので、先に座っていた二人の女性に「ここ、いいですか?」と聞いて座らせてもらった。
「今日は混んどるね」
「せやね、紅葉やからとちゃう?」
先に座っていた女性二人が、そんな会話をし始めたので、「高野山は紅葉の時期なんですか?」と、つい口を挟んで質問してしまった。
そこから話が弾んだ。
「どこから?」と聞かれたので「札幌です」と答えると、二人とも大げさに驚いてくれて「札幌は雪が降ってるやろ?」と言われた。
札幌を発つ日は、まだ道路に雪が残っていたと言うと、またまた大げさに驚いてくれたので、大阪の暖かさには「夏?」と思ったくらい驚いたと話した。
お天気の話から始まって、ユニバーサルスタジオの話から住んでいる場所の話まで、ケーブルカーに乗っていた短い時間に、せっかくの外の景色も見ずに、三人で楽しくおしゃべりした。
私よりも少し年上の二人のおばちゃん達は、堺市に住んでいて、新緑の時期と紅葉の時期に、毎年高野山へ来るそうだ。
ところで「さかい」と聞いて、すぐに思い浮かんだのは引越しのサカイ。
あそこの引越し屋さんは、二度ほど頼んだことがあるけど、丁寧な仕事で良かったわ、、などと考えているうちに、ケーブルカーは高野山駅に着いた。
大阪のおばちゃんたちともここでお別れ。
ケーブルカーを降りて、また人の波に押されるように歩いていると、先に行ったおばちゃんの一人が、波をかき分けるようにして戻って来てくれた。
そして「まだあんまり知られてないけど、あそこにエレベーターがあるねん。乗ったら便利やで」というと、また人の波をかき分けるようにして友だちのところへ戻って行かれた。
わざわざ戻って来てくれたご親切に感激して、教えてもらったエレベーターに乗ろうと思ったが、意思に反して人波に押されて階段へ向かってしまった。おばちゃんに申し訳ない、、、
さて高野山。
やはり人が多くて、とにかく外国人ばかりで、ユニバーサルスタジオとはまた違った賑やかさだった。
上の写真は、人がいない奇跡的な瞬間。
賑やか過ぎてイメージとは少し違ったが、一度は行ってみたいと思っていた高野山にお詣りができてよかったと思う。
そして親切な大阪のおばちゃんたちと、楽しくおしゃべりができてよかった。大阪が好きになった。。。
なんばの商店街を歩いていたら、とても珍しい光景を見つけた。
外の道に並んだ洗濯機!まさかのコインランドリー!
外に洗濯機を置くのは、北海道では考えられない(冬は水道管が凍結する)のでちょっと驚いた。
なんばも人が多くて、そのほとんどが外国人で、こちらもまるでお祭りのようだった。
「堺は日本人の方が多いわ」と、おばちゃんが教えてくれたのを思い出して、堺に行ってみようかと思ったが、時間がなくて行くことができなかった。残念、次に取っておこう。
そうそう、帰ってから引越しのサカイを調べたら、やっぱり本社が堺市となっていた。
それが何か?という話だが、引越しのサカイが堺市だったことが、個人的になんだかとても嬉しかった。