治癒不能と言われた末期がんから生還した患者の医学論文は1000件以上あるそうだが、その原因を探った人はいなかったそうだ。
つまり医師は治すのが仕事なので、こうした事例を追跡研究することはなく、「たまたま」治ったという話は「偽りの希望」を与えるだけだとして積極的に口外することもなかったために、自然治癒事例は事実上放置されてきたということらしい。
そこで医学的に見放された末期がん患者で、奇跡的に「治った」人達を10ヶ月間、日本も含めて10ヶ国を調べたそうだ。
75項目を元に聞き取り調査した結果、そこには「治った人たち」に共通する上位9項目があったそうだ。
・抜本的に食事を変える
・治療法は自分で決める
・直感に従う
・ハーブとサプリメントの力を借りる
・抑圧された感情を解き放つ
・より前向きに生きる
・周囲の人の支えを受け入れる
・自分の魂と深くつながる
・「どうしても生きたい理由」を持つ
これらに順位はないが、劇的寛解の経験者はほぼ全員が程度の差はあれ9項目ほぼすべてを実践していたのだそうだ。
これを実践したからと言って必ず病気が治るとは思わないが、私が最も興味をひかれたのは「抑圧された感情を解き放つ」ということ。
抑圧された感情を心の奥深くに長く押し込めていると、いずれ身体に何かしらの不調や病気が現れるのではないかと感じていた。
ところで先日、妹と会ったとき「最近体の調子が悪い」と言っていた。
これは今始まったことではなく、もうずっと前から調子が良くないということが続いていた。
妹は病院で治療しているのだが、「更年期障害」ということで、なかなかすっきりとは良くならないのだという。
しかし妹と話しているうち、もしかしたらその調子の悪さは「感情の抑圧」にも関係しているのではないだろうかと思うようになっていった。
妹は、自分の家族に対しても友人に対しても常に自分の気持ちを押さえつけ、彼らにとっての「よい人」を演じている。
不満があっても口にせず、できるだけ彼らの望みに応えられるように努力を惜しまない。
家族は付き合わないという訳にはいかないにしても、友人ならばすこし距離を取ればいいのに・・・と思い、またそうするようにアドバイスをしたが、友人との付き合いは嫌なことだけではなく楽しいから付き合っているのだという。
「じゃあ、仕方がないね。でも自分の気が進まないことは断ることも大切だよ」と伝えた。
さらに家族のことも、妹いわく「すべて母であり妻である自分に家族が相談や問題を持ち込んでくる。夜中であっても体調が悪い時であっても家族からのSOSがあれば、頑張って自分がなんとかしようとするから、とても疲れる」という。
どのようなことがSOSなのかと聞くと、とても重要なこともあれば、それは家族本人に任せたらと思うような些細なこともあった。
妹がこんなに疲れている・・・このままでは本当に病気になってしまう。
そう思って「家族に自分の身体の状況を話して、もうすこし手を抜いたら」と言ったのだが、この「手を抜いたら」という言葉が妹の中にある地雷を踏んでしまったようだ。
急に妹が怒り出した。
「手を抜くって言うのは怠け者の言うことだよ!私は今までなんでも全力でやってきた。じゃないと、結果が出せないじゃん!子どもの頃だって、私はお父さんやお母さんの言うことに逆らったことはなかった。本当は部活だってやりたかったのに、お母さんが駄目だと言うからやらなかった。自分がやりたいと思ったこと(部活)をやってしまうお姉さんとは違う!」
「そうだったかなぁ。私は母に部活はやめなさいなんて言われた覚えはないのだけど、妹にはそう言ったんだ」と自分の学生時代の遠い思い出を頭の中で引っ張り出していた。
そして「そうなの?そんなこと言われたの?お母さんってそういうことは言わない人だと思っていたけど」と言うと「それはお姉ちゃんが自分のわがままを通していたからだよ。だからお母さんの言うことも頭に残っていないんじゃないの?大した努力もしていないのに、すいすい道を歩いて行くお姉ちゃんにいつもなんで?と思っていた」と感情が高ぶっている妹に言われた。
すいすい道を歩いて来たなんてことも自分では思っていないし、そのように言われることは心外だった。
あちこちに頭をぶつけて、のたうちまわって苦しむこともあった。
また「大した努力もしていない」とか「わがままだった」とか、自分自身では全く自覚はしていなかったが、そう見えていたのだ。また実際そういう所もあったのだろうか。(ちょっとグサッときた)
ただ・・・部活をやりたいと言った子どもの頃と同じように、今でも私は父母であろうと、きっと自分の考えを伝えてわかってもらう努力はするだろうと思う。それに変わりはない。
これを言うと、妹は今でも父母には逆らわず言う通りにするだろうと言い、ここが妹と私の決定的な違いだということがはっきりしたことだった。
重たい更年期症状を抱える妹にこれ以上言ってもヒートアップさせるだけなので、その後は黙って話を聞く側に徹したが、妹の口からは「愚痴、不平不満」ばかりが出てくる。
これが妹の抑圧された感情。
妹自身は自分の感情が抑圧されているとは思っていないだろうが、心の奥底に押し込められた感情が、妹の体調不良の原因の一つにもなっているような気がしてならなかった。
じゃあ、どうしたら抑圧された感情を解き放つことができるのか・・・
やはり家族に自分の気持ちを素直に伝えることだと思う。
体調が悪いから、これはできるがあれはできないのでお願いとか、そういうことを家族に伝えれば、じゅうぶん理解してくれる妹の家族であることには間違いない。
逆になぜそれが言えないのかが、私には不思議でならないのだが、妹が自分の意に反して無理にやっていると思っていることが半分、そしてもう半分は妹が自分でやらないと気が済まないからやるという妹自身の気質もあるのだろうと思う。
だから私は友人との付き合い方でしたアドバイスと同じく「じゃあ、仕方がないね。やるしかないよね」と言わざるを得ない。
こうして妹の体調も心配だが、今は時々愚痴を聞いてやって見守るしかない。
つまり医師は治すのが仕事なので、こうした事例を追跡研究することはなく、「たまたま」治ったという話は「偽りの希望」を与えるだけだとして積極的に口外することもなかったために、自然治癒事例は事実上放置されてきたということらしい。
そこで医学的に見放された末期がん患者で、奇跡的に「治った」人達を10ヶ月間、日本も含めて10ヶ国を調べたそうだ。
75項目を元に聞き取り調査した結果、そこには「治った人たち」に共通する上位9項目があったそうだ。
・抜本的に食事を変える
・治療法は自分で決める
・直感に従う
・ハーブとサプリメントの力を借りる
・抑圧された感情を解き放つ
・より前向きに生きる
・周囲の人の支えを受け入れる
・自分の魂と深くつながる
・「どうしても生きたい理由」を持つ
これらに順位はないが、劇的寛解の経験者はほぼ全員が程度の差はあれ9項目ほぼすべてを実践していたのだそうだ。
これを実践したからと言って必ず病気が治るとは思わないが、私が最も興味をひかれたのは「抑圧された感情を解き放つ」ということ。
抑圧された感情を心の奥深くに長く押し込めていると、いずれ身体に何かしらの不調や病気が現れるのではないかと感じていた。
ところで先日、妹と会ったとき「最近体の調子が悪い」と言っていた。
これは今始まったことではなく、もうずっと前から調子が良くないということが続いていた。
妹は病院で治療しているのだが、「更年期障害」ということで、なかなかすっきりとは良くならないのだという。
しかし妹と話しているうち、もしかしたらその調子の悪さは「感情の抑圧」にも関係しているのではないだろうかと思うようになっていった。
妹は、自分の家族に対しても友人に対しても常に自分の気持ちを押さえつけ、彼らにとっての「よい人」を演じている。
不満があっても口にせず、できるだけ彼らの望みに応えられるように努力を惜しまない。
家族は付き合わないという訳にはいかないにしても、友人ならばすこし距離を取ればいいのに・・・と思い、またそうするようにアドバイスをしたが、友人との付き合いは嫌なことだけではなく楽しいから付き合っているのだという。
「じゃあ、仕方がないね。でも自分の気が進まないことは断ることも大切だよ」と伝えた。
さらに家族のことも、妹いわく「すべて母であり妻である自分に家族が相談や問題を持ち込んでくる。夜中であっても体調が悪い時であっても家族からのSOSがあれば、頑張って自分がなんとかしようとするから、とても疲れる」という。
どのようなことがSOSなのかと聞くと、とても重要なこともあれば、それは家族本人に任せたらと思うような些細なこともあった。
妹がこんなに疲れている・・・このままでは本当に病気になってしまう。
そう思って「家族に自分の身体の状況を話して、もうすこし手を抜いたら」と言ったのだが、この「手を抜いたら」という言葉が妹の中にある地雷を踏んでしまったようだ。
急に妹が怒り出した。
「手を抜くって言うのは怠け者の言うことだよ!私は今までなんでも全力でやってきた。じゃないと、結果が出せないじゃん!子どもの頃だって、私はお父さんやお母さんの言うことに逆らったことはなかった。本当は部活だってやりたかったのに、お母さんが駄目だと言うからやらなかった。自分がやりたいと思ったこと(部活)をやってしまうお姉さんとは違う!」
「そうだったかなぁ。私は母に部活はやめなさいなんて言われた覚えはないのだけど、妹にはそう言ったんだ」と自分の学生時代の遠い思い出を頭の中で引っ張り出していた。
そして「そうなの?そんなこと言われたの?お母さんってそういうことは言わない人だと思っていたけど」と言うと「それはお姉ちゃんが自分のわがままを通していたからだよ。だからお母さんの言うことも頭に残っていないんじゃないの?大した努力もしていないのに、すいすい道を歩いて行くお姉ちゃんにいつもなんで?と思っていた」と感情が高ぶっている妹に言われた。
すいすい道を歩いて来たなんてことも自分では思っていないし、そのように言われることは心外だった。
あちこちに頭をぶつけて、のたうちまわって苦しむこともあった。
また「大した努力もしていない」とか「わがままだった」とか、自分自身では全く自覚はしていなかったが、そう見えていたのだ。また実際そういう所もあったのだろうか。(ちょっとグサッときた)
ただ・・・部活をやりたいと言った子どもの頃と同じように、今でも私は父母であろうと、きっと自分の考えを伝えてわかってもらう努力はするだろうと思う。それに変わりはない。
これを言うと、妹は今でも父母には逆らわず言う通りにするだろうと言い、ここが妹と私の決定的な違いだということがはっきりしたことだった。
重たい更年期症状を抱える妹にこれ以上言ってもヒートアップさせるだけなので、その後は黙って話を聞く側に徹したが、妹の口からは「愚痴、不平不満」ばかりが出てくる。
これが妹の抑圧された感情。
妹自身は自分の感情が抑圧されているとは思っていないだろうが、心の奥底に押し込められた感情が、妹の体調不良の原因の一つにもなっているような気がしてならなかった。
じゃあ、どうしたら抑圧された感情を解き放つことができるのか・・・
やはり家族に自分の気持ちを素直に伝えることだと思う。
体調が悪いから、これはできるがあれはできないのでお願いとか、そういうことを家族に伝えれば、じゅうぶん理解してくれる妹の家族であることには間違いない。
逆になぜそれが言えないのかが、私には不思議でならないのだが、妹が自分の意に反して無理にやっていると思っていることが半分、そしてもう半分は妹が自分でやらないと気が済まないからやるという妹自身の気質もあるのだろうと思う。
だから私は友人との付き合い方でしたアドバイスと同じく「じゃあ、仕方がないね。やるしかないよね」と言わざるを得ない。
こうして妹の体調も心配だが、今は時々愚痴を聞いてやって見守るしかない。