年末に冷蔵庫が壊れてしまった。
ドアについているネジが取れてしまい、ドアがスムーズに閉まらない。
自然に閉じるはずのドアの部品が開いたままで、それがぶつかってドアが閉じないのだが、手動で閉めるとなんとか閉まる。
「次に調子が悪くなった時には寿命ですね」と、一昨年みてもらった修理の人に言われていたので、この冷蔵庫はあきらめて年が明けたらゆっくり新しい冷蔵庫を探そうと思っていた。
ところが、、、
毎日使うものなので、いろいろな冷蔵庫を見比べてからと思っていたのに、なんと15分で最初にみた冷蔵庫に決めてしまった。
見比べるも何も見たのはそれだけで、、、
2025年の元日は、長男一家とイオンで待ち合わせをしていた。
一緒に食事をすることになっていて、待ち合わせ時間は午前11時半だったが、早めにイオンに着いたので、売り場をぶらぶらして時間を潰し、時計を見たら午前11時10分になっていた。
「じゃあ、そろそろ待ち合わせた店に向かおう」と歩いていたら、ちょうど家電売り場があった。
「せっかくだからちょっと寄ってみよう」と夫が言うので、「ここで冷蔵庫を買うことはないだろうけれど、参考のために」くらいの気持ちで寄ってみたところ、なんと、ほぼ希望通りの冷蔵庫が売られていた。
しかも初売り価格で安い。限定二十台限り。
メーカーは第一候補だった日立で(夫が日立好きなため、うちの家電はほとんどが日立製)、500リットル以上の大きさも希望通り、しかも前の冷蔵庫も当然ながら日立だったため、形が同じで違和感なし。
そして、それより何より売られていた価格の安さに驚いた。
ちなみにイオンに行く前に、大型家電販売店の初売りのチラシを見ていたのだが、そちらは全然値段が高かった。
とはいえ同じ商品ではなくて、家電販売店は2024年製、イオンのものは2023年製なので安くしていたのだろう。
でも2023年製でも全然問題はない。
ただ見てから10分足らずのうちに、即決することはためらわれた。
「いいと思うけど、今は時間がないし、他も見たいから明日にしようよ」
そう夫に言っていたら、横にいたイオンの人が「こちらは限定二十台となっておりますので、明日はもう無いのではないかと思われます」とおっしゃる。
一応、11時過ぎ現在で二十台のうち何台が残っているのか調べてもらったら、調べてくれたイオンの人が「あと七台でございます」と教えてくれた。
「残り七台ですので、おそらく明日には無いかと、、、」
「買います」
夫と声を揃えて言ったのは、言うまでもない。
その時点で時計は11時25分を過ぎており、購入手続きのために、あと20分はかかると言うので、夫を残して私だけが待ち合わせ場所に向かった。
数分遅れで待ち合わせの店に着くと、ちょうど長男一家も到着したところだった。
「お父さんは?」と聞かれたので、「うん、冷蔵庫買ってる」と答えたら驚いていた。
驚くのも無理はない。
私だって驚いた。
大型家電って割と時間をかけて選ぶものかと思っていたら、大根を買うように簡単に買ってしまった。
と言うわけで、ついに新しい冷蔵庫が届いた。
前の冷蔵庫とドアの位置は変わっていないものの、全体的にスリムになって背が高くなった。
しかもシルバーの色合いが、まるで業務用のようでとってもCOOL(←すみません、勉強中の英語で出てきたので使ってみたかった)
ということで、今年最初に買ったものでした。
余談ですが、、、
古い冷蔵庫から食品を出す時、そして運び出されてトラックに乗せられる時、最近どうも歳のせいか、家電であってもさびしさや悲しさを感じる。
今までありがとう、ありがとうと心の中で声をかけながら古い冷蔵庫を見送った。