今日は歯医者さんへ行ってきた。
歯科医院は車で30分かかるので、冬はいつも路面状況が気にかかる。
今日は気温がプラスなので車道は雪が融けてアスファルトになり、車ではとても走りやすかったのだが、歩道は融けた雪が氷になって、まるでスケートリンク状態。
歩いている方は皆さん足元に気をつけてゆっくりと歩いていた。
しかも歯医者さんへ向かう途中から風が徐々に強くなり、乗っている車が横に揺れるほど強くなっていった。
さて治療が終わり、会計を待ちながら窓の外を見ると、風はまだ強く吹いていた。
すると、道の向こうから杖をついたおばあさんがゆっくりと歩いてくるのが見えた。
歩道は氷なので、おばあさんは恐る恐る、そして少しづつ歩いている。
しかし風が強すぎて、おばあさんは途中で歩けなくなり立ちすくんでしまった。
そこへ急いでやってきた人がいた。
近くで工事をしていた作業員の方だった。
40代と思われるその男性は腰に作業道具をぶら下げたまま、おばあさんの元に駆けつけると、おばあさんの腕を取り、氷の無い場所へ移動しようとしていた。
おばあさんがお礼を言っているのが、口の動きでわかった。
ところが、その瞬間とても強い風が吹き始めた。
私は歯科医院の待合室だということを忘れて「危ない!」と、思わず声をあげてしまったほどで、おばあさんと一緒に歩き始めた頑丈そうな男性も進むことができず立ち止まってしまった。
強風はおばあさんと男性の後ろから吹いており、おばあさんはバランスを崩して今にも転びそうな態勢になっている。
すると、その男性はおばあさんの後ろ側に回って、おばあさんの背中から抱えるような姿勢になった。
そして、そのまま二人は風に押されて氷の歩道の上を50センチほど押し流されていった。
男性はおばあさんを抱えたまま、一生懸命に足を踏ん張っているのが分かった。
私と一緒に待合室にいたほかの患者さんも窓の外の二人に目が釘付けだった。
「転びませんように・・・」
待合室にいた人は、きっとみんなそう思っていたと思う。
男性の頑張りで、なんとか転ぶことなく二人は氷の上から降りたのだが、おばあさんの進む先には、まだまだ氷の道が続いている。
男性は仕事があるので、おばあさんを送って行くことができず、心配そうにしながらも仕事に戻って行き、おばあさんは男性に頭を下げると、またゆっくりと歩き始めた。
すると、なんとそこへ別の救世主が駆け付けた。
今度は中年の女性で通行途中に男性とおばあさんの様子を見ていたのだと思う。
その女性はおばあさんに何か話しかけると、おばあさんの腕を抱えて強風の中を一緒に歩き始めた。
「よかった」と思うのと同時に、世の中にはまだまだ優しい人がたくさんいると分かって、とても嬉しく温かい気持ちになった。
たまたま歯医者さんの待合室から見かけた出来事だが、きっと日本中、いや世界中のどこかで、毎日このような心温まる出来事が起きているのだろう。
ニュースで悲惨な出来事を聞くことも多いが、日常のこんな小さな優しさが悲惨な事件以上に多く起こっていると願いたい。
さて、お天気はこれから下り坂とか・・・でも、私の気分は一日の始まりによいものを見せてもらい上り坂です~
歯科医院は車で30分かかるので、冬はいつも路面状況が気にかかる。
今日は気温がプラスなので車道は雪が融けてアスファルトになり、車ではとても走りやすかったのだが、歩道は融けた雪が氷になって、まるでスケートリンク状態。
歩いている方は皆さん足元に気をつけてゆっくりと歩いていた。
しかも歯医者さんへ向かう途中から風が徐々に強くなり、乗っている車が横に揺れるほど強くなっていった。
さて治療が終わり、会計を待ちながら窓の外を見ると、風はまだ強く吹いていた。
すると、道の向こうから杖をついたおばあさんがゆっくりと歩いてくるのが見えた。
歩道は氷なので、おばあさんは恐る恐る、そして少しづつ歩いている。
しかし風が強すぎて、おばあさんは途中で歩けなくなり立ちすくんでしまった。
そこへ急いでやってきた人がいた。
近くで工事をしていた作業員の方だった。
40代と思われるその男性は腰に作業道具をぶら下げたまま、おばあさんの元に駆けつけると、おばあさんの腕を取り、氷の無い場所へ移動しようとしていた。
おばあさんがお礼を言っているのが、口の動きでわかった。
ところが、その瞬間とても強い風が吹き始めた。
私は歯科医院の待合室だということを忘れて「危ない!」と、思わず声をあげてしまったほどで、おばあさんと一緒に歩き始めた頑丈そうな男性も進むことができず立ち止まってしまった。
強風はおばあさんと男性の後ろから吹いており、おばあさんはバランスを崩して今にも転びそうな態勢になっている。
すると、その男性はおばあさんの後ろ側に回って、おばあさんの背中から抱えるような姿勢になった。
そして、そのまま二人は風に押されて氷の歩道の上を50センチほど押し流されていった。
男性はおばあさんを抱えたまま、一生懸命に足を踏ん張っているのが分かった。
私と一緒に待合室にいたほかの患者さんも窓の外の二人に目が釘付けだった。
「転びませんように・・・」
待合室にいた人は、きっとみんなそう思っていたと思う。
男性の頑張りで、なんとか転ぶことなく二人は氷の上から降りたのだが、おばあさんの進む先には、まだまだ氷の道が続いている。
男性は仕事があるので、おばあさんを送って行くことができず、心配そうにしながらも仕事に戻って行き、おばあさんは男性に頭を下げると、またゆっくりと歩き始めた。
すると、なんとそこへ別の救世主が駆け付けた。
今度は中年の女性で通行途中に男性とおばあさんの様子を見ていたのだと思う。
その女性はおばあさんに何か話しかけると、おばあさんの腕を抱えて強風の中を一緒に歩き始めた。
「よかった」と思うのと同時に、世の中にはまだまだ優しい人がたくさんいると分かって、とても嬉しく温かい気持ちになった。
たまたま歯医者さんの待合室から見かけた出来事だが、きっと日本中、いや世界中のどこかで、毎日このような心温まる出来事が起きているのだろう。
ニュースで悲惨な出来事を聞くことも多いが、日常のこんな小さな優しさが悲惨な事件以上に多く起こっていると願いたい。
さて、お天気はこれから下り坂とか・・・でも、私の気分は一日の始まりによいものを見せてもらい上り坂です~