Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

悟りの境地

2009-06-06 22:42:28 | フランス語
明日はとうとう最後のDELF対策講座です。

お仕事しながら、家事もちょこっとしながら、尚且つ、庭でねずみと戯れる2匹の猫を眺めながらフランス語しました。
明日のエクスポゼ(発表、論評)の準備です。

エクスポゼの手順はざっと言ってこんな感じでしょうか。

①題材となる記事の紹介をする
1、記事の作者 2、いつ書かれた記事か 3、どのような媒体に発表されたものか

②記事の要約をする
この記事は以下のことを言っています・・・ブラブラブラブラ・・・

③この記事を読んで私はこう思います
ここに、個人的な経験、フランスではそうかもしれないけど、日本ではこうです的な展開

④まとめ
En conclusion...(まとめとして)と言って語り始めると試験官は「ああ、発表はもうすぐ終わるんだな」と察してくれる。

⑤最後に笑顔で「merci」と言って〆る

エクスポゼの時間を稼ぐには、なんといっても③が重要。ここで個人的経験、見解を展開するわけです。そしてこの部分こそ、日ごろの努力がモノを言うわけですね。どんな努力か!それはフランス語の語彙を豊富にするための努力以前の基本的な力、すなわち、日本語で論評する力です。ちょっと大げさな言い方だったでしょうか?平たく言うと、人前で意見を述べる力です。

意見を展開するうえにおいて、例を引いてくるのは有効な手段です。「たとえば、こんなこともあり、またこんなこともあり、さらには、こんなこともあります」と例を3つぐらい引いてくることができたら格好がつきます。
でも、現実問題としてはそんなにたくさんの例が挙げられないことがほとんど。
そのときに2つ目3つ目の例を挙げようとして言葉に詰まるよりは1つの例だけをきっちり挙げて、次に移ったほうがよいのでしょうと、今日きっぱりと思いました。

口述試験当日、もしも私のエクスポゼの所要時間が短かった場合、試験官が関連質問を2~3問してくるそうです。持ち時間目いっぱいしゃべれば質問はなしですが、そうでなければ私が語ったことに関連して質問されます。そのときに試験官は私のspontanéité(スポンタネイテ=当意即妙性)を判断するのだそうです。
私は、一人で語るよりは相手と会話するほうがまだ得意です。
なので、無理して長い時間しゃべるよりは、そもそもそれは無理だし・・・、適当に切り上げて後は試験官との会話にもって行こうと作戦を立てました。
つまりは、自分の力以上のことをしようとしてアップアップするよりは、今の自分の力でできることをきっちりとやりましょうよ、という悟りの境地に至ったわけです。

この方法でも、口述試験に割り当てられている25点のうち、最低点である5点はとれるんじゃないかな・・・・。