Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

DELF試験前半戦

2009-06-14 19:33:45 | フランス語
受けてきました。
聞き取り、長文読解、文書作成。
2時間半びっちり休みなしで。
試験終了近くになったら胃が痛くなってきました。


試験会場に行く前にお昼を。
重いものを食べて、頭がボーッとしてはよくない。消化のよいものを食べようと、お蕎麦屋さんで冷やしたぬきを食べ、糖分を摂って、脳に栄養を与えねばと思い、ヴェローチェに行ってコーヒーとチーズケーキでお茶。試験前にくつろぎつつも準備OK。特にヴェローチェのコーヒーは頭がシャキンとするのです。
あの、淹れたてではない(笑)コーヒーの苦味と少々の酸味、そして適度な熱さが、私の脳を起こしてくれるのです。
4回の準備講座の都度、ヴェローチェで”充電”していたことを、ここに告白いたします(笑)

会場に向かう途中のコンビニではチョコレートを買いまして、「休み時間に食べよう」なんて思ったのがそもそも甘かったのでした。休み時間なんてありませんでした。

さて、試験は13時ぴったりにまずは聞き取り試験からスタート。
そしていきなりの「そんなの聞いてないよ~~~」という展開。
聞き取り問題は2つあり、1つ目は比較的短い文章なのですが、1度しか聴けません。2つ目は5分ほどの長さがあり、2度聴くことができます。
両問とも、まずは設問を読み、それから問題文を聴き、設問に答えるのです。
1問目はそれで終わり。2問目は設問に答えた後にもう一度問題文を聴くことができ、更にその後もう一度設問に答える時間が与えられます。

ショッキングな出来事は、いきなりの1問目に起こりました。
読まれるスピードが恐ろしく速かったということ。1度しか聴けないのに。
そして2問目の問題は、二人の男性がラジオ番組で対談しているという形を取っていたのですが、二人同時にしゃべっている部分が複数個所あり、もうそれで動揺してしまったのです。きっとその部分には重要な(設問を解くために必要な)情報は含まれていなかったとしても、ああもうだめだ、と体が硬くなってくるのを感じたほどです。やれやれ・・・情けない。

「あ~難しかったですね」なんて周りの人と話す隙も与えられず、そのまま長文読解(1時間)へなだれ込みました。難しさは想定通り。こんなものね、って感じでした。さて、監督官の先生は教室の前の机のところで、雑誌など読んでいらっしゃる。長文読解の1時間が過ぎてもなにもおっしゃらない。ああ、そのまま文章作成に行けってことね、ということで、お手紙作成ですよ。

題材はこんな感じ。
「あなたは、期間限定で別荘を借りました。その別荘に関する不動産屋さんの宣伝文句は次のようなものでした。①素敵な内装で心地よい滞在②庭にはプール③近くにはお城など観光スポット多数④すばらしい景色に活気のあるマルシェ。しかし実際に行ってみたらその通りではありませんでした。あなたは帰国後に不動産屋さんに抗議の手紙を書きます。どんなところが不満だったかを伝える手紙を書きましょう」単語数は240から260。

まずは手紙の体裁を整えていることが肝心。フォーマットに則り、必要な要素を正しい位置に配置(自分の名前や住所、相手の名前、手紙の日付、手紙の用件などなど)
そして実際の手紙の内容に突入です。
私は、「素敵な内装で心地よい滞在などと書いてあったけれど、実際は椅子の脚は壊れてて座れなかったし、壁紙は日に焼けていた、庭のプールではろ過装置が壊れてて水が汚れ、子供たちは泳ぐことができずにがっかりしていた。ぜひ訪れたかったお城も工事中で立ちいることができず、とても残念。そういうことはあらかじめ伝えておいてほしかった。われわれの滞在は満足いくものとは程遠く、私はお金を無駄にした気さえする。できることなら支払った金額の一部を返してもらいたい。」ということを書きました。

本当は「泳ぐ」は「水浴びする」にしたかったのです。だって、庭のプールで小さい子がすることは泳ぐではなく水遊びですからね。
でも、水浴びする(se baigner)のつづりに自信がなく泳ぐ(nager)と無難に収め、更に、ろ過装置のろ過が分からずに衛生システム(le système d'hygiène)と逃げました。しかしhygiène を hygèneと書き間違えました。帰りの電車の中で「ろ過」を調べたらle filtrageでした。そうだよね、filterフィルターだよ!!!
そのほかにも、冠詞の間違えは多々あるでしょう。単語数はいちいち数えませんでした、そんな時間はありませんでしたから。でも、240はあるような気がするんですけど、希望的観測でしょうか・・・・。

残るは28日の口述試験です。
聞き取りが壊滅的にできなかったので、それが脚をひっぱり今回の合格は難しいです。多分無理でしょう。
しかし、この試験の準備をすることは確実にフランス語力アップに繋がるということを実感しました。
DELF,DALFを受験することを通して、フランス語学習のモチベーションの維持と語学力の増進を図りたいと、改めて思います。

さ、ナチュラルスピード(きっと、黒柳徹子さんがしゃべる日本語的スピード!)のフランス語に追いつけるヒアリング力をどうやって培うか!
今の時点で思いつくことは、TV5に加入することかな?


挨拶文ウィザード

2009-06-13 20:18:52 | フランス語
明日、とうとう試験です。
「とうとう」って副詞を使うほど、切羽詰まった試験ではないのですが・・・たとえば、これに受からないと昇給できないとか・・・一応準備講座にも通い、このブログでもさんんざん愚痴り、皆さんにも励ましのコメントいただきつつ進めてきたものですから、やはり、いよいよ感は湧き上がります。

前日である今日は、手紙の書き始めと締めくくりの表現を復習し、「しかしながら」「それでも」「~のために」などの文と文をつなぐ語(句)の見直しをしました。とくに、その語句に続く文は接続法?条件法?直接法?って区別が全くできてなかったわたし。(それでDELFのB2受けるんですかぁ?って突っ込まれそう・・・)

さて、手紙の書き始め締めくくりの表現を覚えながらふと思いました。
「フランス語版のWORDにも、挨拶文ウィザードってあるのかなぁ」と。
勉強してきて知った限りでは、フランス語の手紙には、季節の挨拶はないようです。
「残暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます」の「残暑の候」のあたる部分です。
もちろん、「皆様には・・・」にあたる部分もありませんが。

フランス語ではむしろ、結びの表現で相手に対する敬意を現すようです。
それからもちろん、手紙の体裁を覚えるのも重要なこと。
こちらの名前住所を何処に書くか、日付は?相手の名前は?この配置をきちんとできることももちろんチェックされます。これは日本語の手紙よりも厳しいようです。

ところで、今日は面識のない相手や目上の人に対する手紙のパターンばかりを覚えましたが、もしも明日、友達や同僚相手の手紙を書くパターンだったらどうしよう・・・。そもそも、手紙を書くという課題でなかったらもうだめ!

神様!!  


語彙

2009-06-11 21:25:10 | フランス語
DELFの筆記を今度の日曜日に控え、ちょっとは家でも勉強しようよ、と仕事も調整し、13日土曜日までDELFの準備のために多くの時間を割けることになっています。
今日は手紙の書き出しと結びの文章を表のようなものにまとめてみました。

このまとめの一覧表というのは、フランス語では La table récapitulative(ラ・ターブル・レキャピトゥラティヴ)というそうです。
le récapitulatif(ル・キャピトゥラティフ)というのは「まとめ、要約」という意味だそうです。

前回の講習で先生がこの言葉を発したときにに、「なんじゃ!それ?」と一度で音をつかみきれませんでした。なんかキャピキャピした印象だけが残って「何言ってんの?」って感じで。
昔の昔、知り合いが、アメリカ車のリンカーンコンチネンタルをリンカーンキンコンカンと言いました。それに通ずるものがあるレキャピトゥラティフなのです。

辞書で調べると、récapitulerは「要約する」という動詞です。
ってことはcapitulerって動詞もあって当然。要約するという言葉と内容として反対の意味を持つ動詞に違いないと辞書をさらにめくっていったら。ありましたよcapituler。でも意味は「降伏する」でした。

ぜんぜん関係ないではないですか!!

困るよね。

キャピトゥレは降参降伏です。

でも、こうやって、語彙は増えていくですよ。
本当に小石を積み上げてピラミッドを造る心境です。


でた~~~~(汗)

2009-06-09 22:52:01 | 白猫シラク
何が!?

それはずばりムカデです。

何処に?

はい、台所にです。電子レンジとオーブントースターを置いてあるラックの下にいました。

どうやって 発見したの?

シラクが見つけました。


シラクが一点を執拗に見つめているので、ラックの足元に置いてあった荷物をどかしてみたら、いやがった!
体長6センチほどのムカデ

この時期は出るんです、ああいやだ!ああ怖い!
殺虫剤かけたけど、逃げられてしまいました。

弱っていてほしい。

庭にはねずみがいるし、家の中ではムカデが出るし・・・・野趣あふれる我が家です。(汗)

新しいペンケース

2009-06-07 22:02:45 | フランス語
講習の帰りに、横浜駅のソニプラで買いました。
前回の講座に向かう電車の中に落としてきてしまったペンケースの代わりです。

さて、DELFの試験当日、シャープペンシルはNGだそうです。
その代わりに使うことを勧められたのが、パイロット社の「Flixion ball」です。
特殊のインクが使われていて、書いた文字はペンのお尻の部分でこすると消えます。つまり、このペンは摩擦に弱いインクを使っているということです。

試験当日は、このペンケースにFlixion ballを2本ぐらい入れて行こう!


DELF準備講座4回目

2009-06-07 20:49:45 | フランス語
DELF準備講座も今日が最後でした。
確か11名で始まった講座だったのですが、今日の出席者は6名。
4回とも出席の皆勤賞は私を含めてたったの4人。

今日は、まずは前回行った模擬試験が採点されてかえってきました。
Compréhension des écrits(長文読解)14/25点
Compréhension de l'oral(聞き取り)18.5/25
Production écrite (文章作成)16/25
Production orale (口述)16.5/25
足し算して、65/100合格だよ!!

しかし、これにはからくりがあるのでした。
聞き取りの問題を出典されている、その元の本を私は持っていて、今回の聞き取りの長文はもう何回も聴くだけは聴いていたのです。i-Podに入れてね。
もちろん、その長文に対して、どのような設問がされているのかまでは前もってみてはいませんでしたが、「初めて聴くものではない」というのはかなり相当なアドヴァンテージですよ。
つまり、聞き取りの高得点はインチキなのです(汗)

一方、意外だったのは口述の得点。16.5点とは!ありがとうナタリー!(先生)
DELFのB1のときは14点しか取れなかった口述が模擬とはいえ16.5点というのはうれしい反面、きっとこれは勇気付けの得点なのだ、と思います。

今日も口述(エクスポゼ)の練習をしました。
前回「3つの題材のうち、どれについて話してもらうかは、当日くじ引きで決めましょう」ということだったのに、その当日になってみたら「何について話すか、それぞれが選んで」と様子が変わっていました。
謀ったなナタリー!(先生)

エクスポゼに関して、悟りを開いた(笑)私です。選んだお題は「飛行機と大気汚染」。無理をせず、ざっくりと記事の内容を要約し、自分の考えや実践していることを述べ、しかし一個人がすることには限りがあるので、やはりここは政府、世界機関のイニシアチブが重要と〆たのです。

今回も講習参加者全員の前でのエクスポゼでした。
講習2回目に自分の声を録音した、あのときの悪夢が甦ってきます。
しかし、今回は前回よりはマシでした。

話した時間は5分に満たないものでしたので、先生から補足質問を2つ受けましたがつつがなく終了。
しかし、その後の先生のコメントが少々厳しいものでした。

それは「レジュメの仕方が甘い」ということでした。
記事を要約するときには、その中で使われている数値を盛り込むと「ああ、この人は記事をちゃんと理解しているのだ」と判断されるのだそうです。

二酸化炭素ガス全体の2%は日常生活から出て、13%は交通機関からでる、とか、2050年までに、温室効果ガスの排出は今にくらべて3倍になるとか。

こういう数字を全部無視して行った要約は不十分なのだそうです。
はぁ~~~。

私としては、下手に触って馬脚を現すのを避けたかったのです。でもそれではだめってことで・・・
口述試験当日はそれも考えて、まずは要約。
しかし、準備時間は30分。30分なんて記事の要約で使い果たしてしまいます。

ま、口述試験は28日ですから。
まずは14日の筆記(長文読解、文章作成、そして聞き取り)です。

悟りの境地

2009-06-06 22:42:28 | フランス語
明日はとうとう最後のDELF対策講座です。

お仕事しながら、家事もちょこっとしながら、尚且つ、庭でねずみと戯れる2匹の猫を眺めながらフランス語しました。
明日のエクスポゼ(発表、論評)の準備です。

エクスポゼの手順はざっと言ってこんな感じでしょうか。

①題材となる記事の紹介をする
1、記事の作者 2、いつ書かれた記事か 3、どのような媒体に発表されたものか

②記事の要約をする
この記事は以下のことを言っています・・・ブラブラブラブラ・・・

③この記事を読んで私はこう思います
ここに、個人的な経験、フランスではそうかもしれないけど、日本ではこうです的な展開

④まとめ
En conclusion...(まとめとして)と言って語り始めると試験官は「ああ、発表はもうすぐ終わるんだな」と察してくれる。

⑤最後に笑顔で「merci」と言って〆る

エクスポゼの時間を稼ぐには、なんといっても③が重要。ここで個人的経験、見解を展開するわけです。そしてこの部分こそ、日ごろの努力がモノを言うわけですね。どんな努力か!それはフランス語の語彙を豊富にするための努力以前の基本的な力、すなわち、日本語で論評する力です。ちょっと大げさな言い方だったでしょうか?平たく言うと、人前で意見を述べる力です。

意見を展開するうえにおいて、例を引いてくるのは有効な手段です。「たとえば、こんなこともあり、またこんなこともあり、さらには、こんなこともあります」と例を3つぐらい引いてくることができたら格好がつきます。
でも、現実問題としてはそんなにたくさんの例が挙げられないことがほとんど。
そのときに2つ目3つ目の例を挙げようとして言葉に詰まるよりは1つの例だけをきっちり挙げて、次に移ったほうがよいのでしょうと、今日きっぱりと思いました。

口述試験当日、もしも私のエクスポゼの所要時間が短かった場合、試験官が関連質問を2~3問してくるそうです。持ち時間目いっぱいしゃべれば質問はなしですが、そうでなければ私が語ったことに関連して質問されます。そのときに試験官は私のspontanéité(スポンタネイテ=当意即妙性)を判断するのだそうです。
私は、一人で語るよりは相手と会話するほうがまだ得意です。
なので、無理して長い時間しゃべるよりは、そもそもそれは無理だし・・・、適当に切り上げて後は試験官との会話にもって行こうと作戦を立てました。
つまりは、自分の力以上のことをしようとしてアップアップするよりは、今の自分の力でできることをきっちりとやりましょうよ、という悟りの境地に至ったわけです。

この方法でも、口述試験に割り当てられている25点のうち、最低点である5点はとれるんじゃないかな・・・・。