バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

突然、日向に

2011年02月12日 | お仕事

それは金曜日の午後、突然訪れた。


金曜日も例外なく、私は例のプロジェクトを終了させるため
ただひたすらPCと向かい合い、いつも愛用しているIPodの音量を少し上げて
試行錯誤を繰り返していた。


余談だが、このIPod、仕事中はもう肌身離せない一品となっている。
人によってはこの『ながら作業』というか、
音楽を聴きながらひとつの作業に集中するなんて出来ないというおっしゃる人もいるが、
私の場合、この音楽がなければ
既に仕事に集中できない体質と化している。

外からの雑音をシャットダウンするからなのか、
はたまた、頭の中で一定のリズムが脳の波動までもリズミカルにしてくれるのか
理由はわからないが、とにかく集中できることは確かだ。


さて、私がこのプロジェクトで難航している最後の大掛かりな内容とは
ある国に課せられている税金の項目が、私の思うようにレポートに現れないということだった。


この国で車の保険を購入した際、国の決まりで4種類の税金が課せられる。
私が管理するシステムにその税金を別々にインプットさせるというところまでは漕ぎ着けたが
その税金の金額が私が必要とするレポートには現れない。


それでもう莫大な時間をかけてその問題に取り組んでいた。


そのプロジェクトも、金曜日の午後、マネージャーのボブの一言で突然終了を迎えることになる。

*************************


昼休憩は私は車の中で爆睡し、すっきりした頭でデスクに戻ると
ボブからメールで『プロジェクトの件。資料を持って僕のオフィスへ。』と会議のお誘いがあった。


難航しているプロジェクトの課程を報告するのは嫌だった。


ため息と共に資料を抱え、ボブのオフィスへ。


ボブはいつもの、ゴルゴ13の目と猫バスの笑顔で私を
迎えてくれ、それから私に予想したとおり、どうしてプロジェクトが難航しているかを説明するように言ってきた。


隠すことなく私は資料とPCを使用して、何が不可能であり何が可能かということを説明する。


私はボブがいくらゴルゴ13の目と猫バスの笑顔でも
彼と仕事をするのは好きだ。


ボブは稀に見る器の大きな上司で、胸に抱えている感情の全てを隠すことなく言える。
躊躇せずに上司に意見が言えるということは、会社にとってもプラスである。


もしも彼が取っ付き難い上司ならば、私はこのプロジェクトを今までのどこかであきらめていたかも知れない。


説明しながらも、ボブは『だったらこれはどうなの?』『どうしてこれはそうなの?』と言う感じで
質問をぶつけてくる。
そうされても苦痛を感じないのは、私にプレッシャーを感じさせない彼の繊細さだろうか。


1時間ぐらい彼のオフィスにいたと思う。


突然ボブは、


『それで行きましょう。そこまでやってくれれば僕は十分理解できます。
現時点でこのシステムには不可能なことはあっても、
可能な部分を見つけてくれたことに感心するよ。
僕はここでこのプロジェクトは完了することにするけど、ケイエスもそれでいいでしょう?』




いきなり日向に引きずって行かれた気分だった。



「はあ。プロジェクト、これで完了で、それでいいんですか?」と、ぽかんとしていたら
ボブは彼の上司に電話して、この1時間の会議の報告をしてくれ、
『...ということで、これでいくから。ビルはそれでいい?』
と、彼の上司にも承諾を得ようとしていた。


そして、親指を立ててゴーサイン。


『よく頑張ってくれたね。』


********************


肩から重荷が急に飛んでって、何だか笑い出したい心境だった。

日向って、いいね。





金曜日はなんだかぱーっと炭水化物祭りしたくて





イタリアンソーセージと赤・黄色ピーマンのトマト煮でパスタを食べた。



今日は昼からインディアのバッフェで食べまくった(ケイエスは普段バッフェは行きません)。






久々に、早春みたいな週末。


************
りんちゃんへ。
前回の記事で写真がちっさかったので、大きくしといたよ。あれでいい?



クリックしといてね♪
↓  ↓  ↓

いつもありがとう。
コメント (8)