バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

フリちゃんとハニバニと私

2013年02月08日 | 猫の話

1週間という長かったのか短かったのか実感のない時間と
度重なるゲリラ豪雨を経て、私たちは再び普通の日常に戻ってきた。


私はこの1週間、とにかく泣いた。


いや、泣いていたのは1月3日からもう毎日だったから珍しい出来事じゃないんだけど
この1週間は特にすごかった。干乾びるかと思った。


「ゲリラ豪雨」と私が呼んでも過言ではないぐらい、自分でもびっくりするほど泣いた。
びっくりしていたのは私だけではなく、ハニバニなんか
『ケイエスはまるで嵐。さっきまで普通だったのにいきなりざーざー雨を降らして、
それから洪水みたいになったらまたすっと晴れていく。』と、言って本気で私の心身共々を心配した。



いやー、もうこんなんで大丈夫なんだろうか私、と思っていた矢先、
ハニバニが言ったんだよね。


「ミディを失ったのはケイエスだけじゃなくて、僕とフリスキーもなんだから。
フリスキーの気持ちはわかんないけど、僕だって胸の中はすごく泣いていたい。だけど2人して泣いたら
ミディが上に戻っていけないじゃん。どうか一人だけで悲しむのはやめてね。
一緒に心を癒していこう。」


私はこの瞬間、喪が明けたと思った。


これからは彼女との思い出を笑いながらたくさん話していこうと思う。
そうすることでミディが、日のあたる暖かい場所で嬉しそうにしてるような気がするから。


今でもたまに涙を流すけど、もうゲリラ豪雨じゃないもんね。
ちょっとした通り雨です。


私がそんな状態な中、ハニバニはとても優しかった。
私がゲリラ豪雨に遭っていると、すぐにティッシュを何枚も持って来てくれて
「大丈夫。もうミディのことは心配しなくてもいいんだから。」とゲリラが終わるまで一緒にいてくれた。


そういえば今まではハニバニとフリちゃんの関係は、『愛憎の真ん中』だったんだが
この1週間で急接近し始めたようで、なんだか嬉しそう。
フリスキーの中にミディを感じているのか、心を切り替えてこれからこの猫を守っていこうと決心したのか。


この二方の関係は本当にわからない。


さっきまで仲良く戯れていたかと言えば、いきなりシャーシャー言われたり
「今度シェルターに(彼女を)持ってって、他の猫と交換してやる!」と悪態をついたりするのだ。


それが今ではこんな感じ。



「ケイエス。違うもん。無理やり膝に乗っけられたんだもん。」



「居心地、すっごい悪いもん。すぐに逃げ出してやる。」



「居心地悪くて眠くなんてならないもん。眠たくなんて...」



「ぐぅ」



そんなフリちゃんを今週の月曜日に病院に連れてった。
もちろん私はまだそこへは行けなかったのでハニバニに行ってもらった。


ミディが旅立ってから次の日、咳をたくさんし始めて
さすがにミディのこともあって私たちはかなり心配になったので。


ミディに付きっ切りだったのでフリちゃんの予防接種や健康診断も遅れていたし
全部一気に診て貰うのもちょうどよかったし。


肺の音も、レントゲン写真も異常がなく、血液検査も健康そのもの。
体重は「少し太ってるね」ってやっぱり言われた。
彼女の咳が出るのは、寝て起きてからすぐということで、
彼女が寝るのが毛布の中なので、いきなり毛布から出たところで冷たくて乾燥した空気を
吸い込むことで気道が刺激され咳き込むんだろうということで、お薬もなく帰宅した。


彼女はもうすっかりお姫様街道まっしぐらである。
今度は彼女を甘やかしちゃうんだろうな。




私たちはまた、普通に歩いていけそうだ。




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本当にたくさんの暖かいコメント、メールありがとう。
ずっと前にコメントしてくれた人がミディの話を知ってわざわざまたコメントを残しに来てくれたり
初めてコメントを残してくれた人もいらっしゃって、ブログをやっていて本当に良かったなと思いました。
すごく嬉しかったのが、メールの中に、「ミディとの1ヶ月を読みながら、自分が飼っていたペットのことを
思い出しました。悲しい最後にも直面したのに、ケイエスさんのブログのおかげで楽しかったときの記憶が
思い出せました。あの時、自分は確かに笑っていて楽しかったことが思い出されて懐かしかった。
楽しかったことや最後のこと、ひっくるめて、この記憶悪くない!って思えたよ。」と書いてくれた人がいました。
本当は私ために記録にしようと始めたミディの記事でしたが、こういうことで誰かが喜んでくれたという事実が
とても嬉しかったです。
改めて皆さんにお礼を言います。本当にありがとうございました。



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いつもありがとう。
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