バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

99.9% 原因解明

2010年06月15日 | 猫の話

フリスキーに決まった分量の薬を決まった回数、決まった時間にやること以外に
私にはドクターJから是非やるようにと言われていたことがあった。

先週フリスキーのフォローアップ検診の際、
ドクターJにとって、どうしてフリスキーの口の中にあのような潰瘍ができてしまったのか、
回復を望むと同時に、その傷の原因がどうしても気がかりなようだった。

私は人間に口内炎が出来るのと同じメカニズムで
猫にも口内炎が出来るということは、なんとなく知っていたので
毎日歯磨きをしない猫のことだから、口の中を不潔にしていたのが祟ったのだろうと
思っていたが、その潰瘍の形や広がりかたがどうもそれとは違うと
彼女はずっと言っていたのだった。

「ケイエス、何度も聞いて悪いけどフリスキーには何かを齧る癖がない?」

フリスキーはたまに壁に爪を立てて、
それこそ黒板に爪を立てて『きぃぃぃぃぃぃぃぃ』とやるように
不快な音を立てては早朝に私を起こすことはあっても
何かを齧る癖は全くない。

それはないですと答えると、

「なんかね、切ったような傷でも見えるし、もしかしたら火傷かもと思って。
電気コードを噛み切って運ばれてくる猫とかウサギって多いから。」

と、首をかしげる。

何だかものすごく気になるようだ。

申し訳ないけど薬を続けて、来週もう一回フリスキーを連れてきてくれる?と彼女は言い、
そしてこう付け加えた。

「もう一度家の中をしっかり調べてみて。彼女が遊ぶような場所とかおもちゃとか。」

かくして私は薬を忘れることなくきちんとフリスキーに投与するだけでなく、
家の中に彼女をこんな状態にしたものがきっとあると信じて
まるで探偵のように家の中を歩き回っていたわけだ。

ふと、キッチンの片隅で目が止まる。

そこにはフリスキーがずっと大好きで遊んでいた羽とアクリル製の
柔らかい布でできたニンジンがある。



何の変哲もないただの猫のおもちゃだ。


そういえば彼女がこんなことになってからというもの
彼女は見向きもしなくなったな。

ま、しょうがないか、そういう気分じゃないんだろう。


そう思いながらその羽の部分に触れて、ぞっとした。

ぞっとした瞬間に、これが全ての原因だったに違いないと確信できた。

なんとその羽の部分、特にすでに折れているところの羽が
まるで針みたいに尖っていて、
これなら人間の皮膚でも軽く突き刺すことができる。





フリスキーはこのニンジンを抱えては、足でケリケリしながら
羽の部分をガブガブ噛んで遊ぶのが常であった。

羽を噛んでいたときに、その箇所が歯茎に突き刺さり、そのまま切れて
歯茎の表面を傷つけたと仮定して考えるには容易すぎるシチュエーションだ。

いきなり遊ばなくなったのは痛い目にあったからか。

っつーか、もうこんなもので遊ばせない。

遊ばせるんならレシートを丸めてボール状にしたものを
追いかけさせるので十分だ。

そのニンジンの羽をつんつんしていたら
やみくもに腹が立ってきた。

私が早く気がついていれば彼女の口は無事だったろうに。

ごめんよ、フリスキー。

ハニバニに言って聞かせると

「僕はそのおもちゃにも気がつかなかっただろうから
ケイエスの発見は無駄にはなってない。だから自分を責めんさんな。」

と慰めてくれたが、やはり悲しくなってくる。

まあ、悔やんでも今となってはしょうがない。
これを教訓としていくしかないね。

明日フリスキーを連れてまた獣医へ行ってくる。
ドクターJに見せるべく、このニンジンを持参して。

どうか完治してますように...


あ。小鳥だ♪

************
動物を飼っていらっしゃる読者の方。
安全だと思っているおもちゃでも意外と危険だったりします。
壊れてないか、尖ったところはないか、今一度確認してみてくださいね。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やまちゃんさんへ (ケイエス)
2010-06-17 07:46:38
そうそう!
猫の爪って生え変わるっていうか、あれは
爪のサヤが新しいのに変わるんですよね。
まさに脱皮です!!!あははは。

ミディは私の階段落ちによって生爪を剥がしてしまいましたが(涙)

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yachingoさんへ (ケイエス)
2010-06-17 07:44:45
yachingoさん、東海岸からこんばんわ♪

あの針みたいなのを発見したときは本当に背中が
ぞよぞよしたんですよ。
あんなのが口の粘膜に突き刺さってそこが切れたら
人間でも鳴きたくなる痛みでしょうねえ。
口の怪我って結構治りが早いっていいますが
あんな炎症を起こしていたら口内炎よりも大変ってのが
わかりましたよ。
ドクターJいわく、この世に100%安全なおもちゃってないそうです。
だからこそ飼い主がいちいちチェックして大丈夫かどうか
確認する必要があるって言います。
やっぱり何事も愛あっての発見なのです...
てへへ。
返信する
うちのも (やまちゃん)
2010-06-17 05:17:39
奥さんがサボりなので、久しぶりにコロコロ書けたら、
5個も爪の脱皮したものが張り付いていた、
チコとムーの爪が脱皮するとは思わんかった
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お大事に (yachingo)
2010-06-16 23:31:01
フリスキー嬢のおもちゃを見て、
そこまで尖っていたのなら
もっと恐ろしい結果になっていたかも・・と
ゾっとしました。
と、同時に今は痛くて辛いけれども
命に別条が無くて本当に良かったと
思っています。

原因は判ったし
フリスキー嬢の傷も
後はもう治ることしかないのですから
良かったですよね、本当に。
それにしても、おもちゃに気がつくって
凄いです。
虫の知らせ?神の啓示?
いやいや、
愛情ゆえに発見できたのでしょうね!
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