独特のワイン色をした花でとても美しく咲いていました。葉は肉質ですが、茎は一段おきに反対側に出ているのが明瞭で特徴があります。緑の茎から花茎が伸びて、花の直径が4cmくらいの花を溢れんばかりにつけて、見る者を惹きつけてくれます。写真を拡大してみますと、花弁は下の2枚が大きく中央に白色の小さな花が見えます。原産地は、フィリピンで、高温多湿の環境で育つ着生植物のようです。
ラン展での説明板によれば、シンビジューム原種、属名「Cymbidium」 種名「トラシアナム(tracyanum)」と記述されていました。シンビジュームは、東南アジアが原産で、洋ランの中でも比較的低温に強いため、我が国の家庭でも比較的多く育てられ鑑賞されています。園芸店で見かける品種も多く、花の色や形も多彩ですね。写真は、原種と書かれていましたから、きっと珍しいものだと思います。色合いも落ち着いていて、いいですね。