つくば実験植物園で毎年早春に見かける美しい花です。本州西部から九州にかけての丘陵地に自生しています。図鑑を見ると、花弁のように見える部分は学問的には萼片だとか。つくば実験植物園でも毎年楽しみにしている愛好家も多いようで、人気があります。
つくば実験植物園の絶滅危惧種温室で見かけました。淡い黄色の独特の形をした花が印象的です。説明によれば、国内では岡山県、広島県、徳島県の石灰岩地に自生する小低木です。葉の縁が著しく窪むことでツゲとは区別できるそうです。盗掘や道路工事などによって自生地での個体数が激減しており、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定して保護されています。
つくば実験植物園の多目的温室で咲いていました。白い花弁には薄い青色の縦縞模様があります。この植物は、名前からも想像できますが、「ヤエヤマスミレ」と「ヤクシマスミレ」との人口交配によって生まれた園芸品種のようですが、詳細は不明です。
つくば実験植物園の絶滅危惧植物温室で咲いていました。鮮やかな紅色の花が眩しいほどです。花の形が「鞨鼓」に似ていることから名付けられたとの説もあるようです。愛媛県などの林床や斜面に生育し、四国の固有種でカッコソウの変種だと記されていました。花が美しいため、盗掘されたり、生育条件の良い山地の林床が減ったため激減しているとのことで、保護されています。
つくば実験植物園の絶滅危惧植物温室で最ていた野生のワサビの花です。野生のワサビは、鹿による食害で、野生種は絶滅の危機に瀕していると記されていました。渓谷の清流で水を得て大きく育つワサビは、食用として栽培されていますが、野生種はやや小ぶりながら白い美しい花を咲かせていました。