鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

異界彷徨~行きつけぬ場所

2014-03-10 10:32:14 | Weblog

朝から強風。寒い一日。

私には、どうしても行ってみたい場所がある。
それが何処にあるのか・・・未だにわからないでいるのだけれど。

それは、市内にある懐石料理店で、供される食事の価格は半端ではない・・・(ような気がする)。

何度も何度も、行こうと思うのだけれど、どうしても場所がわからないのだ。

昔と違って、インターネットで検索すれば、一発で、わかるだろう・・・と思うのだけれど、名前も所在地も一切不明で、途中までは、行けるのだが、肝心なところで、たどり着けないのだ。

記憶を探ってみても・・・。
この料理店が、果たして現実に存在するのか、それとも単に、私の眠りの中に存在するのか、それさえもよくわからない。
ただ・・・ふっと思い出したりして、確かに一度行ったことがあるようなそんな気がするのだった。
でも、未だに、行きつかぬところをみると、たぶん、現実には、存在しない店なのかもしれない。

このところ・・・。
猫のように暮らしているから、寝たい時に眠って、起きたいときに起きて、食べたい時に食べて・・・と気儘な生活をしているから、眠っては見る夢の中で、この料理店に、かなり接近している。
夢の続き・・・なのだ。

察するに、この料理店は、現状のままでは、たぶんたどり着くのが不可能だ。
何処かしら・・・時間だとか、空間だとか・・・なにか、今、阻んでいる物理的な何かを、根底から覆さないと行きつけぬ場所に在るのかもしれない。

しかしながら・・・この間、一度・・・それらしき場所にたどり着いた。
これも断定しかねぬのだけれど、あくまで、それらしき場所としか言いようがないし、私は、その場所の位置が、なんとなくだけれど、わかりかけたような気がした。

そして、料理を供されたのだが、食べたのか、食べなかったのか、場面が転換してしまい、これも
多分食べることをしなかったのだろうと思っている。

この店で、料理を食してしまうと、今、現在、私のこの場所・・・というか、空間というか、私の認識するこの場所へは、たぶん、二度と戻って来られないような気がしてならない。

多次元の空間にある・・・料理店なのだ(断定は、できない。只の夢かもしれないし)。

単なる夢の話である・・・そして、私は、物憂い春のモラトリアムという現実は何も変わっていない。

毎度のことながら、愚にもつかぬ、寝とぼけた話で、申し訳ない。