鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『男おいらん:内藤みか・著』

2014-03-30 22:54:03 | Weblog

終日の雨。

このところ・・・。
演劇から遠ざかってしまっている。

いまのところ、無収入というか(雇用保険の受給はあるものの・・・在職中の60%の支給なので、国民年金やら、健康保険料やら、税金やら、それだけで結構な物入りである。高すぎやしないか?失業しているのに?)、観劇に回す余裕がない。

・・・そんなわけで、全席完売、チケットが取れない・・・らしい・・・今日のお題『男おいらん』を小説で、読んでみることに。

確かに・・・。コレは、綺麗な男優さんがやったらよいかもね。
ヴィジュアルもの・・・というか、舞台向きなお話だろうなぁ・・・。

でもね・・・。小説としては・・・。
そう・・・。

『・・・。』
・・・なのであった。


・・・っていうか・・・。

コレって、ジャンル的には、ボーイズ・ラヴ系の設定・・・ですよね?
ノンケの美少年が、飢饉で、裏吉原(・・・そういう設定。史実的にどうなのかしら??廓まであるってのは・・・陰間茶屋なら聞いたことあるケド・・・???)に売られて、年季が明けるまでは、身体を売り続けるか、男妾(・・・なんかスゴイわね?)になって、身受けしてもらうか・・・ってことだから、普通の遊女を、ただ単に男に変えただけ。ただし、徹底的にヴィジュアル重視。
故郷(お里という表現を使ってらっしゃる)で、医者を目指す幼馴染の庄屋の息子、二世を誓った?恋人、吉原・裏吉原に出入りする医師などの関係には、多少のドラマ性もあったりで。

四の五の言う前に・・・。
コレは、果たして、小説?なのか・・・いや、確かに小説なのだろうが・・・。
文章表現が、どうも・・・っていうか、なんか、コレって、違くね?(←一応、時代モノなのにこんな感じなのだ)。

粗探しをする訳ではないけれど、主人公のお里は、一体どこなんだろうと思うような・・・ちゃんぽん的ヘンテコな方言・・・察するところ四国なんだろうか・・・?それにしては・・・???
江戸時代に『はしか』という病名は使っていたのだろうか?・・・ヘンな違和感もあったりで。
舞台向けのシナリオをノベライズ化したのだろうが・・・一読して、私にとって、読む価値の無い本であったなぁ・・・稚拙すぎる・・・と思った一冊。

例えば・・・。
無理に小説にしなくても、脚本という形式でもよいのではないだろうか?
(実際に、舞台を見たわけではないので、何とも言えないのだけれど)。
その方が、アラが、でなくてよかったのでは・・・?

この書物・・・復刊ドットコムという会社から購入したので、配送料も500円程度かかり、総額で、2000円を超えてしまった。本の内容と代価が全く一致しない点でも、評価できない・・・ような気がする(いかんせん、今、貧乏なので)。

まあね、好みの問題かもね?